おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

暮れなずめば・・

2018-09-14 17:53:46 | Weblog





遠くを渡る 葉風の呼びかけ

想いを乗せた 空を見上げ

暮れなずむ街角の 

気難しく変わる信号に

明日の 幸せの行方を

占う心の わびしさ



幾日かの後

同じ道を通る時

心変わりを知るかも知れず

首筋の 汗ばみを

不吉の証しと読み取っては

一人 悲しみをかこつ



深く思い込まない

純な心を 持ち合わせた

幼かったころの 一人遊びに似て

遠くへ 飛ばせた 想いの陽炎も

形を残さず 

明日は 明日の新しい幸せに

会えると 信じたくて

たそがれの時間の流れを

ゆったりと 送り出す

今日の別れ



明日の 出会いのために


リンドウ
花言葉 悲しんでいるあなたを愛する
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心に隠した棘

2018-09-13 15:16:31 | Weblog






あなたでなければ という

だめなんだ とつぶやく

心の棘(とげ)を 抜くことが 

毎日心を悩ませる




安らかな眠りを過ごしたと

一人 ゆとりをかみしめる時間

気持ちの良い目覚めは

庭木に訪れた 山鳥の

声を潜(ひそ)めた 歌声




夢の中で ささやいた

あなた恋しの 詩のリズム




何気なく開いた 

古いメッセージのページ

仔猫をもらってきた と一言




好きではないと言わなかった私

好きになろうと つとめたこともある

理由を聞かれたら 困ることになる

一方的な わがままな思いでしかなく

蛇を 見たくないほどの 

狂おしいものではない




犬のほうが より好きだと話して

話の矛先(ほこさき)を変え 触れなかった心の棘

世の愛猫家の 顰蹙(ひんしゅく)を買う

脅威(きょうい)におびえて

愛くるしいまなざしは 

すきなのよ とても・・と

心の棘(とげ)を 一つ抜く



今日も・・



花言葉 思案、前向きな恋、過去の思い出
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空への願い 

2018-09-12 15:59:03 | Weblog





曇り空の 向こうにも 空があり

この 重々しさを 耐え続けている心があり

雲のそのまた向こうの 雲の谷間より

優しさを 奏(かな)でる 心が

伝えてくる想いがある




いつからか 静かに耳をかたむける

おおらかな心を無くして

けたたましくも 大音響で

主張の 幟(のぼり)をたてる

現代流の はやりのリズムが

自己の確立のままならぬ 青少年の

心の深層を しらぬ間に侵し

それを ただ 哀しむだけのわたし




望郷の想い 漂う

時間の 継ぎ間に

迷い込んで 胸塞(ふさ)ぐ日もあれば

雲に乗って 不思議の世界を

旅するニンフに変身しては

ため息する 切ない日もある




このまま 

このまま

残りの月日を 数えるのは 

空しかろう




秋よ 天高きはずの 秋よ

そなたのすぐ後ろには 

居丈高(いけだか)に 譲らぬ主張を振りかざす

冬将軍の 軍勢が見え隠れする




それでいてなお、

虫の音を愛でる心に

彼方から かすかに伝わる

心揺さぶる 音の癒しを



癒しあればこそ 

あすもまた

生きられる。


ニラ
花言葉 星への願い、多幸
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まことの弱者なれば・・

2018-09-10 16:16:25 | Weblog






朝 ニュースを見て ため息が肩を越し

弱音を吐くことが 

もはや 快感となったというのか




たくさんの意志を 受け止めて

雄々しく、怯(ひる)まず、 

謂()わばジャンヌ・ダルクの様に

思いをとおした 

かつての少女のころの

思い込みは どこにもない



影も形もない



泣き虫で 甘ったれで 依存心が強く

自分大好き人間 


そんなだから・・


幼女のころは だれかの庇護(ひご)無くしては

存在できなかった




たくさんの経験が 今のわたしを育てたように

いまなお、 私の中で育っているものを

誰が 知ろう




初心といわれる 言葉の向こう側に

置き去りにしてきた 光るものを

魂の糧として 隠し持っている人と会いたい 




弱音など 吐いてはいられない



弱者の一人にすぎないと

自己を 貶(おとし)めることなかれ



まことの弱者なれば・・

ツルボ
花言葉 流生のような、 誰よりも強い見方
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いま、わたしの心は優しい

2018-09-09 17:32:29 | Weblog





言葉を紡いでいると

あなたの心の 

ちょっとしたほころびを

見つけてしまった




私の中の ほころびだらけの

つぎはぎだらけの 想いは 

とっくに自覚していたけれど

完璧に 優しくて思慮深いあなたに

ほころびなど あり得ないと

なぜか 思い込んでいたので

とても意外だった




そのほころびは きっと

周りを思いやりすぎて

どこかで 修復をやむなくされた

傷跡だと 思うのだけれど・・




人は だれかのために

生きているのではなく

自分を生かせるために生きているってことを

あなたと 語り合わねばと

その機会を狙っているってこと

心の角(すみ)に 止めておいてくれますか




午後のお茶の時間は

私を なぜか 優しくしています。

今日は・・・。


ボタンクサギ
花言葉 運命、清楚、輝く美しさ
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南下すれど・・

2018-09-09 13:07:30 | Weblog





ただながめて ため息つく

鏡の中の 変化

シミが 一つ増えたと嘆く心に

誰かの日常の おののく心は比例しているか



見知らぬ土地の悲しみの涙を

余りある雨と受け止めて

僅かばかりの庭を眺め

なすすべのなき 嘆き心で癒そうとや



同じ時を刻みながら

救いのない大きな穴を覗き込み

同じ想いを描くことなき

肩を抱きあうはらからのわびしさ



雲の切れ間を 捜し求めて

数キロを南下すれど

求める 陽射しはなく 希望はなく 

癒されるべき心は

空を彷徨う


思い返せば・・


 

 
人身受け難し、今已に受く。
 仏法聞き難し、今已に聞く。
 この身今生に向って度せずんば、
 さらにいずれの生に向ってか、
 この身を度せん



ゼフィランサス
花言葉 汚れなき愛、期待、予想
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探しもの

2018-09-08 09:41:53 | Weblog





あなたが 微笑みながら 踏みしめた山辺の途を

取り残されたあなたの記憶の中に

二人で肩を並べて座った 語らいの小岩の陰に




私は 数時間 数日間 あるいはもっと・・

探しているのだけれど

あなたの微笑みは 私が作り上げた

空しい映像の繰り返しで




現実のあたたかさも 冷たさも

あなたの息吹の 安心も

何も 伝わっては来ない




秋風が吹いて 小枝がかすかに震えるように

あなたが うなずく素振りだけでも

見逃さずに受け止めようと

あなたの周りを 徘徊しては

あなたの眠りを妨げてしまう




この 眠気はなんだ



現実のつらさから逃れるすべを

眠りの中に 求めるのなら

一番必要なものは

あなたの胸のぬくもり




それこそが 幸せのかたちだと

意識の片隅で ニンフがささやく



世の中は 雨

昨日も あめ、

わたしは 睡魔の手の内で

このまま 目覚めることのない時間を

探している




目覚めて 笑顔で おはよう!

目覚めて 今日も 元気!



何気ない挨拶を 交わせる幸せ

あなたと 分け合いたい 夢


ヤブラン
花言葉 忍耐、隠された恋
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昨日とおなじ

2018-09-07 11:54:58 | Weblog




静かな時間が 流れていく

流れに揺蕩(たゆと)うて

心の錨(いかり)を解き放つ



世の中に 起こりうるすべての災害を

くり広げて 何かの見せしめたらんとするのか



季節の移ろいにすら 

心責める生き方を 持つものなれば

それは あまりにも苦しく 耐えがたきものなれば

北の果てで 突然の苦しみを耐える友よ

近くで 痛みを分け合う友よ

今しばらく この苦しみをかこちて

何事も手につかず

ただうめく心を 取り除かんと

のたうつ想いに すこしのゆとりと慈愛を



曇り空のそこここに あけたる穴より

あなたの涙が零れ落ちるのを

見届けて



静かな時間が 流れていく

流れに揺蕩(たゆと)うて

心の錨(いかり)を解き放つ



そこに わたしが いる。

昨日とおなじ わたしが。


コンロンカ
花言葉 神話
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曼珠沙華を贈る・・

2018-09-05 14:09:16 | Weblog




思いがけないことは 突然やってくる

いま ここにある 幸せを

大切に 大切に 慈しみたいと

心静かに 想いに浸った朝のこと



それは ことのほか大きかった台風が

去っていって 停電と 交通網の

混乱を 置きみあげに

すべてが修復するには かなりの日数が

かかるという 報道すら知らずに

停電により 取り残されて

はじめて 気付いたことが 多かった



コンビニや スーパーの商品不足

戸外を眺めても 何処までも続く

闇の中の田舎町

屋根のめくれる音や 遠くで

避難を呼びかける拡声器

それだけにおびえて

雨戸を立てた部屋の中で

息を殺して 過ごした数時間



一夜明けた空は 秋晴れの

透明感を 伝えて 心和ませてくれた・・が

宅配便の来訪を告げるチャイムがなって

玄関の扉を開けたとたん

昨日の不気味な音を思い出す風景が

目に飛び込んできた。

愛する凌霄花(ノウゼンカズラ)の 無残な姿

門から玄関まで 誰もたどり着くことは出来ない

何年も何年も 手塩に掛けて愛し育てた

その古木が 別れも告げずに

横たわっている

ただの邪魔者に成り下がって



駐車場側の出口から 

逃げるように 目をそらしたまま

仕事に来てしまったけれど

胸の中に空いた空洞は

癒えることはないだろう



その 残骸を始末する

自分の かなしい姿が 目に浮かぶ



目をそらして 何日過ごせるだろう



無力な歯がゆさが 心を責める時間が

流れてゆく


曼珠沙華
天空の花、天上の花


凌霄花 2018年6月22日 好きだから に 詩を掲載
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想いを紡ぐ

2018-09-02 15:20:04 | Weblog




記憶の中に 残したままの
秘密の櫃(ひつ)をまさぐり 


手づかみにした
想いの欠片(かけら)を


何気なく 掌(たなごころ)に
もてあそぶ無邪気を
もって生まれた身であれば


おかしと思う人あらば
かなしとなげく人もあらむ




今を生きるということは
新しきいまの今を
受け入れることなら

人それぞれに 隠し持つ
秘密の櫃(ひつ)は 何処(いずこ)に



大雨の後の 乱流の河岸に
投げ入れた あの時の想いは
岩に打ち砕かれて
時の嵐に 微塵(みじん)と消えたに違いない

哀しみだけが
心を 揺さぶるのは
哀しみに気付かぬふりを
繰り返す 道化の振る舞い故



櫃(ひつ)の蓋を開放して
無邪気を装い

そして いつしか
赤子の無心に立ち戻り

新しき出会い
あたらしき想いを紡ぐ
これを 幸せと呼ぶ 



ムラサキシキブ
花言葉 上品、聡明
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誘い・・もしか

2018-09-01 15:07:00 | Weblog




雷鳴の向こうから
稲光に紛れて きらめきを送るもの


どんなに激しくとも
閉ざす心を 
呼び寄せはしない


いつまでも
くりかえす 愚行


時を待たず 
激しく軒を打つ
雨音の 騒々しく
哀しきこと


枯れかけの紫陽花の葉裏に
身を潜(ひそ)めた 
玉響(たまゆら)の想い


秋風の誘(いざな)いを 躱(かわ)して
心細さを 伝える術(すべ)を
ゆうべ吞みこんだ
言葉の中に失ったようだ


チョコレートコスモス
花言葉 恋の思い出、移り変わらぬ心

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