2月22日午前4時15起床。
テレビの電源を投入し,すかさずチャンネルをNHKに切り替え女子フィギュアスケートのショートプログラムを見る。しかし,日本人選手が滑るまで家で見ている時間は無い。今日はこのために早起きしたのではないのだ。あとは車の中で見よう・・・
そう,この日は和歌山県紀北,紀ノ川河口沖のある水軒一文字への釣行である。
前日までの予定では和歌山県串本の紀伊大島へのグレ釣行であったが,ここ一週間のキツイ北西風・雨で海にうねりまで出ており悪条件と判断。どうせココまで行くなら条件の良い日にしようと紀伊大島を断念。
あと,中紀の衣奈・大引と候補が挙がったが,その日の夕方より雨の予報。予報はずれ雨降りが早まって強制終了になる恐れもあるのでココも断念。幸い水軒なら「近い,波止でお手軽」というのもあり強制終了になってもダメージは少ない。消去法で水軒に決定した。
この場所(水軒新波止)であるが,去年3月2日にフカセ釣りで初となる年無しチヌ(50cmオーバーの黒鯛)を釣り上げたり,数釣り出来たりと思い出の場所。しかも時期も去年とほぼ同じ。淡い期待を抱いて釣り座に入る。
風は北北東から軽く吹いている程度。おそらく1~2mくらいか。水温のみが気にかかるものの概ね好条件。しかもフカセ釣り組は我々のみ。今日はいける!そんな思いでマキエを作ります。
この釣り場は足元からかけ上がりになっており,手前水深5m,波止から15m沖で水深13~15mとかなり水深があります。
沖堤防+寒の時期という条件ではチヌは浮いて来てマキエを拾うことはなく,底でマキエを食う。そこでマキエはオキアミ6キロにマルキュー白チヌ1袋,イワシパワーチヌ半袋をしっかり練り込む。(練り込む事でバッカンにシャクを叩きつけなくてもすくうだけで容易に遠投が効きます。)ピンポイントに底でマキエを効かせるイメージです。
仕掛けは,がまかつアテンダー08-5.3mにダイワISOインパルトをセット,道糸にシーガーリアルサスペンド1.75号・ハリスに同スーパー磯ハリス1.5号,針はがまかつ一発チヌ2号でウキ止めは針から8ヒロ(約13m),ウキはチヌ円錐1号・落としナマリ1号で素早くタナまでサシエを届けられるもの。
今流行の軽仕掛けにウキ止め無しの全遊動は必要無し。サシエがタナに届く前に表面の潮に仕掛けが流されてしまい。ポイント(底)には仕掛けが全く入りません。釣れるとしたら水深の浅い手前でガシラが食ってくれるくらい。ここでのチヌポイントは,沖側かけ上がりが終わる水深10m~のトコロです。
6時55分,一投目。
マキエを潮上に十分打ってから仕掛けを投入。まったく魚の反応なし。サシエも無傷で残ります。
そして3投目。
当て潮に押されて手前に押し戻されたウキがジワッと海中に引き込まれます。
「ガシラやな」
予想通りのガシラ。しかも20cmオーバーの結構な良型です。この魚は煮付け,唐揚げと美味しいのですが,今日は外道。即リリースします。
3投連続この調子。先が思いやられます。
8時42分
25m沖に遠投した仕掛けが馴染みウキが一瞬鋭く海中に入ったあと,又浮いてきます。
「紀州釣りに見る小チヌのアタリにそっくりだな・・」
とサシエを回収するためにリールを捲きはじめると,竿先に魚の生命反応。小さいので竿をアクションさせることもなくゴリ捲きします。
挙がって来たのは23cmのチヌ。やっと釣れた・・小さいけど狙いのポイントで釣った,のでは無く釣れた一匹。
やっとチヌが寄ってきたかと気合いが入ったのもその後1時間くらい。後は当て潮でひたすらにガシラが釣れ続けます。
こんな調子で状況が悪く,フカセ釣りにも限界を感じてきたころエギングを始めます。
が,こちらは全くの無反応。1時間ばかりキャストしてロッドケースに仕舞います。
弁当を食べたりしているウチに残り一時間,仕方なしにフカセ釣りを続けていると,今度は草フグが底で湧いてきているようです。案の定,潮は全くと言って良いほど動いていません。ウキが水面下50cmくらい沈んでサスペンド。あわせても魚が掛からないが,針を見ると明らかにフグの噛み後が。しまいにはハリスまで切られてしまって集中力を欠きジ・エンド。13時30迎えの船で帰ります。
終わってみるとやっぱりチヌの乗っ込み(チヌが産卵の為,沖から浅場に移動する)には時期が2週間くらい早かったかなという印象。
3月になれば状況も好転するでしょう!次は串本でリベンジか?