ごっくん！

そういうと書いてなかった。



　２週間くらい前、飲み込みの検査に行ってきました。


　レントゲンの部屋に入ったら先生含め、５人も人がいて、先生だけじゃなくって、
　　なんでこんなに人がいるんだろう・・・と。


　みんな黄色だピンクだの、放射線よけのエプロンしてる・・・。


　あたしは無防備・・・。いいのか。



　レントゲン技師さん、看護師さん、先生、あたしの口にスプーンで物を運んでくれる人、
　　・・・これも技師さんかなぁ・・・前にMRI撮ってもらったような気がする。


　後、あんた、誰・・・？？？



　もしかして言語聴覚士さん・・・かなぁ・・・。若い男の人もいました。



　レントゲンの機械の前に立ち、ごっくんするのをその場でモニターで見ます。

　
　あたしも見える。



　トロミのかかった水、おかゆ、おかず・・・スプーンで口に入れられ、ごっくん。


　おかずがこんにゃくのひじき和えみたいなので、モグモグモグモグ・・・モグモグ・・もぐ・・・



　みんなが見てる中で急いで飲み込まなくちゃ悪いと思うけど、時間掛かるんじゃあっ！


　必死でモグモグしましたわ。



　スーっと通っているように見えるけど、みんなで


　「遅いなぁ・・・。」「右には通らない・・・」「ホントだ・・・左だけだ・・・」


　と呟きながら画面を凝視。



　一人、聞き耳立てながら緊張・・・。



　「通りが遅いけど、残ってるカンジとかしないのか？」


　先生が不思議そうに聞くけど、


　「・・・。普通に飲み込めてるけど・・・。こうやってもう何十年も飲み込んでるような気がする・・・。」




　すぐに終わり、先生とお話し。



　「思ってたよりはきれいに飲み込めてる。誤嚥もないみたいだな。でも・・・遅いんだ。」


　「あんなモンじゃあないの？」


　「普通、もっと早い。さーっと流れ込むかんじだ。あんたは少しとどまりながら流れるかんじだ。」


　「あたしもすーっと行ってたじゃん。」


　「ごっくん、さーっと、だ。・・・年寄りは遅いけどな。はは。」


　「・・・。何てっ！！！」



　最近、「発症があと５年早かったら痺れも残らないくらいに治ったかもなぁ。」等、
　　主治医は何かあったら年のせいだ、と言い出しました。くっそぅ・・・。




　「遅くても飲み込めてたら大丈夫だ。物が残ってもなさそうだし。
　　それにしても、アンタはどこに症状が出るか全く分からん。
　　　あんまり喉とかは報告されてないんだけどなぁ・・・。
　　　でも、まぁ、ステロイドやっても、グロブリンやっても麻痺は治ったが、
　　　　異物感は実際にあるんだし、この先、残るかもなぁ。
　　　　まだ続くなら今度はどこの症状か、カメラを入れながら撮ってみるしかないな。」


　うげぇ・・・。


　人間が曲がってるので、症状も普通には出ないようです・・・。



　けっ。



　ってか、やっぱり未だに異物感はあるんだなぁ・・・。




　これが一生続くかもしれないのは・・・しんどいけど仕方ないか・・・。


　見かけは元気な人相の悪いただの女なのに。



　でも、これくらいならガマンするもん。