そして、一昨日も同じ所へ行ってた。
「ヘッハーはいないよね?」
言うたびに変わる呼び名。
二時間くらいやって全くあたらず、帰ることに。
駐車場に戻り、
「あ、あの兄ちゃんの車だ。」
ツレがいろんな所で、釣ってる時に話し掛けて来た兄ちゃん。
あたしとツレがその港で釣ってる時にも話し掛けて来ていろいろ喋ってた。
暗くてあたしからは顔は見えなかったけど、ツレと話す感じは明るい好青年、って印象。
「車の中にいるみたいよー。もしかしてヒッハー、あの兄ちゃんだったりして……」
って笑ってたらちょっと離れた車の中から
「オッオッー!!!」
!!!閉めきった車の中からも聞こえるくらいの声!
「あの兄ちゃん、オッオッって言ってる!!!」
「マジか……」
そう、その声の主はその兄ちゃんだった!!!
二人で固まった……。
「……あれがあの兄ちゃんの気合いの入れ方なんだ……」
「それにしても異常だよっ!!!」
考えてみれば、この前初めてヒッハーを見た時、その車、停まってた。
ってか逆に
「あの兄ちゃんの車だ。どっかで釣ってるんだな。あの声の主、知ってるかなぁ……?今度会ったら聞いてみるわー。」
ってツレが言ってた。
ってか、その声の主がその兄ちゃんだった!!!
怖い……。
次に会ったら多分あたしは固まる。
ツレの車があること知ってて、近くで釣ってること知っててヒッハー言ってた。
大丈夫なのか???
ウッヒッ!!!は彼にとっては当たり前のことなのか???
自分が普通だ、とは思わないから、人を異常だと思うのはおかしいことなのか???
次どうすればいいかな。
どうすればいいかな。
ひきつりながらでも話すんだろうな。
大丈夫かな。
「」