今回の旅は猫に縁がありました。
山奥にある家で1泊したのですが、広い軒先には猫が4頭いました。
最初は母猫が来て、ごはんをもらうようになってから、
子供たちを連れてきたそうで、飼っているというよりは、
野良が居着いたということらしく、とても逞しい猫たちです。
なんと、猫の本領を発揮して、ねずみ(本物)を穫ってきたのです。
もうすでに首が無く(食べたらしい)、胴体をなぶっています。
他の猫が近寄って来ると、あげないよ。と、獲物と共にどこかへ走り去りました。
彼らにとっては普通のことなのでしょう。
しかし、私たちには刺激が強すぎて、
思わず「ひゃ~」などという、情けない声を漏らしてしまいました。
いや、これに比べたら、桃ちゃんなんてかわいいものだな、と
つくづく思ったのでした。
そして、旅先で立ち寄ったギャラリーには猫が座布団の上で寝ていました。
その猫はこまちゃんといい、立派な成猫です。
体格もよく、桃ちゃんの2倍はあるのではないかという大きさ。
寝ているこまちゃんを、子供たちは遠慮なしに触りまくっていました。
触るだけでなく、ほっぺや足などを引っ張ったりしています。
それでもこまちゃんは、なされるがままにして、寝ています。
いやあ、大人ですね、こまちゃん。
桃ちゃんも大人になれば、こんな風になるのだろうか、と
いささか信じ難い気持ちで、眺めていたのでした。
それで今、家の桃ちゃんは、というと、リス化しています。
猫砂の袋に戦いを挑んでおり、勇み過ぎて前転をしてしまったところです。
いやあ、かわいいですね。
逞しい猫や大人な猫を見た後だと、尚更かわいく見えます。
桃ちゃん、君はどんな大人になるのだろうか、見当もつきませんが、
かわいいことは変わらないのだろうよ、と、思ったのでした。