それは、今朝のことでした。
主人が何やらゴソゴソしているので、いつもより1時間半、早く目が覚めました。
いったい何をやっているのか、と問うと、何やら嬉しそうに答えるのです。
今朝起きてみたところ、桃ちゃんが例によってトイレの砂をぶちまけていたのだ、と。
そして、その規模はいままでの比ではなく、最大級のものだ、と。
まず、トイレ自体はいつもの場所から50cm程移動しており、
トイレの砂は、リビング全体と寝室にまで及んでいた、と。
ああ、それは確かに最大級ですね。
しかし、何故にあなたはその様に嬉しそうに話すのか、と問えば、
その光景を一目見て、これは芸術作品だと思った、と。
桃ちゃんの、トイレの砂によるインスタレーションだ、と。
その証拠に当の桃ちゃんは、椅子に寝そべり、
作品を創り終えた芸術家の様に、満足げに佇んでいたのだ、と言うのです。
そういうわけで、「桃ちゃん、素晴らしいね!」と褒めておいた、と。
そして、主人は2,3枚記録写真を撮り終えると、
インスタレーションのお約束、撤去(砂を掻き集めてトイレに戻す+床拭き)を開始したのですが、
桃ちゃんはそれを心得ているのか、別段抗議するわけでもなく、
椅子の高見から、じっと見守っていたそうです。
そうですか、それはそれは、お疲れさまでした。
あなたの心の美しさは、もはや私の手の届かないところにありますね。
次元が違います。
なので、私はなるべく実現できそうなことを、日々心がけようと思います。
そして、私が先に起きなくて本当に良かった、と心から思ったのでした。