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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

身体で開拓するICTの可能性

 昨夜はメディアカフェでとうほうTVの収録をしました。随分久しぶりに椅子に座っての収録です。それには理由があります。ゲストが野寄宗春さん75歳だからです。

 かといって宗春さんは未だ現役バリバリの農家ですからもしかしたら我々よりも元気で椅子等不要なのかも知れません。宗春さんは中学を出てから米作り一筋で来られ種まきから苗床づくり、先は籾すりまで全部こなされるので「人間ライスセンター」と敬意をもって呼ばれています。わたしたちも今年は種まきから苗床作り、代掻き(しろかき:たんぼの整地作業)田植えと宗春さんの米作りに密着して番組化をはかっています。

 昨夜は2回目の出演で苗床づくりから田植えまでのご苦労や工夫などを話してもらいました。米だけではなく畑作物、草刈り、花・・と話はとまりませんが何とか約10分で収録を終えました。終了した時はすでに21時と遅いのですぐに帰っていただこうとおもいましたが「勉強になる」と話されしばらく我々の収録作業を見て帰られました。米作りに通じる研究熱心な姿勢がよく伝わりました。

 一方で収録スタッフも昨年11月開局以来、少しづつ増え常時6人はいる環境ができてきました。小さな村の試みですが、プロデュースさせていただいているわたしのほうが常に学ぶ現場です。宗春さんがこれまで一人で磨き上げてきた米作りのノウハウを番組化して多くの村民に見てもらい、撮る、編集するだけでなくしっかりと身につけ(実際に梶原伯夫さんは苗運び等手伝いながら撮影しじっかりと身体で覚えています)次代につなげることがICTの大きな可能性を開く道のひとつと感じます。


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