杉並住民発！衛星全国放送まもなく放送へ

　杉並区で行っている衛星放送の番組制作実戦講座が今日から最終コースを迎えた。これまでに企画会議を重ね、いよいよ番組の最終編集の段階だ。今回は８名が企画提案し、提案した企画は必ず放送するという原則に乗ってすすんでいる。それでも、最終編集の今日あらためて企画を見直したり、追加取材が必要なことがわかったりとみなさん真剣そのものだ。プロではないので日頃番組作りのために費やす時間はなかなかない。どうしても集まった時が勝負だ。畢竟、時間不足で思ったほどの成果が出ないことは多い。
　しかし、住民ディレクター養成を始めた頃からずっとそうだが、皆さんの暮らしの中から生まれ出る発想や知恵は素晴らしい。こちらが一人で対応しているので十分なフォローはできないが、企画としてはプロの我々が集まってしていた企画会議をはるかに上回っている。制作力さえつけば暮らし、生活の中から出てくる話なのでとても豊かだ。ラジオ番組としてみれば８名の方の企画は全部、即放送できる内容だ。しかしテレビ番組を作る講座であり、できたものは実際の放送に流れる番組なので映像で語られることが必要だ。文字で書かれる新聞、音声で伝えられるラジオ、そして映像で描かれるテレビ番組とそれぞれに表現方法の違いがある。
　明日夕方までに８名の番組がどうなるか、とても楽しみだ。スカパーの「南の國から・１０月号」としてとにかく放送される。
　第１号は杉並区だがこれから高知・黒潮町、京都・綾部市、和歌山・南紀、福岡・東峰村・・・、と続く。地域発！の本格的な住民ディレクター番組の全国ネットワークがいよいよスタートする。(番組はプリズム制作・著作「南の國から」http://www.prism-web.jp/tv/pdf/70708_2.pdfで放送)