獅子入れという行事が今月は旧宝珠山村の地区の各地であっています。英彦山系で40近くあるタカミムスビノカミを主祭神とする高木神社の行事になっています。今朝も朝8時から宝珠山大行司の高木神社ではじまりました。
田植えを終え、梅雨が空け、無病息災を願う悪霊祓いの伝統行事です。赤、青の鬼が各戸を回って大声を出したり杖で地面を叩いて魔を追っ払い、家人は獅子に頭を噛んでもらって病魔を祓います。かつては青年団や消防団が担い手で子どもは恐い鬼や獅子から逃げ回っていました。しかし今はどこも青年がいないので本来青年がやるべき鬼を40、50代の元青年がやっています。子どもたちも鬼と一緒に悪霊払いをする貴重な戦力です。
この行事は全戸回るので地区にどのような方が住んでいるのかがよくわかり、保健センターや道の駅で会う高齢者の方々と意外な所で再会します。今日の中原地区はプリズム長屋もあるのでしっかりお祓いをしおてもらいました。もう4カ所目を回ったのですが、神の力、神様への感謝の気持ちが本当にそのまま伝わってきます。この感謝の気持ちが村人のが自然と共に生きる知恵だとつくづく感じます。特に山の民の神への畏敬の念は強いなあと感じます。
東峰村の自然と人そしてとっても素直で可愛い子どもたちが大好きです。老若男女の「若」がなかなかいなくてそこは「幼」ですが地区住民みんなでひとつになって悪霊祓いをする光景は日本の文化の深みを感じ伝え残すべき大事な遺産です。
写真は公民館で休憩する「元青年」のみなさん。背中は汗だくです。