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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

東京・杉並の番組テーマは農業だった!

 杉並区の衛星放送番組制作実戦講座の2回目が終わった。15分番組だが、7人の住民ディレクターが企画を提案、一日かけて構成を練った。1コーナー3分あたりの配分になるので7人というとすでに時間枠は足りないが、まだまだ企画の検討段階だ。驚いたのは、企画の6割近くが農業についての取材だったことだ。緑を守るための農業、保水や生物の生存をはかる里山機能、消費者との交流を核にした地元野菜の直売所など、農業に関する話題が続いた。今回の番組は山江村の松本さんやお杉ばあさんに伝える形式をとっていて、「これぞ東京、杉並」という都会の番組をイメージしていたが、皆さんから出てきた話題は農業が圧倒的に多く、本当に意外な展開だった。
 農家と消費者の接点をつくる直売組織の取材に行った田中さんは(写真)行けば行くほど無農薬で野菜を作ることの大変さに驚き、農業専門家のように専門的な話に聞き入っている。農家用の専門番組を作るのかな?というぐらい話は特化している。改めて、「何が伝えたいの?」を繰り返し繰り返し尋ねる。田中さんのほかに、今回は二人が都市にもある新鮮野菜や里山機能を目指す水田づくりを選び、時々「ここはどこ?山江村?」と勘違いするほどであった。
 このブログでも書いているが、今回は全国放送なので六本木も杉並区も同じように見える(と思われる)山江村の松本さんを視聴者の代表として伝えるポイントをイメージしてもらい、構成を皆さんに考えてもらった。それにしても完成したら山江村のみならず、全国の農山村の人たちがいっせいに杉並区を目指し始めるかもしれないほど今回のメンバーは農業や林業に関心がある人が多い。今回の衛星放送番組の「南の國から」は全国の住民の交流をすすめることも大きな番組の目的なので楽しみだ。また、まだまだ衛星放送は地上波に比べると見られる機会が少ないが、我々で全国の田舎へ向けて発信して、都市住民との接触に積極的な地域とは交流を始めるという方向が見える。何しろ、杉並の農業は全国の過疎地からすると恐らく小規模で環境もまったく違うから、こんなに関心ある人たちなら本場の?農業を味わってもらうツーリズムのお客さんとしては最高だろう。また杉並の人たちにとってもダイナミックな農業や、環境を経験するいい出会いができるだろうし、地域からの引く手あまたとなることだろう。
 まずは、山江村の松本さんとお仲間との交流が始まるとうれしいし、きっと都市と農村の交流という近年の大課題が、同じ住民ディレクター同士ということと農業への関心ということで自然に始まると思う。ずっとオマケだった番組が力をもって地域と地域の交流に具体的に役立つ時期を迎えたことを、今日はつくづく感じた。

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