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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

社会派ママの地域活動と研究、衛星番組化へ。

 衛星放送の実戦番組講座をスタートして、少しずつ各地で動き始めているが、明日は東京杉並区で第2回の講座がある。六本木の村おこしを提唱して動いているうちに、杉並区の村おこしが先に始まった。その原動力は(写真の)高橋明子さんだ。高橋さんは著名銀行系のコンサルタント部門の業務をしていたが、育児のためにしばらく休業していた。その間、大学院の学生でもあったが、私とは内からの地域情報化をすすめる団体CANフォーラムでご一緒する機会が多かった。日経新聞の地域情報化大賞でも住民ディレクターを押してくれたひとりで、山江村、人吉球磨地域には勿論、山口、兵庫、京都、高知・・・と、私の全国行脚に一番付き合ってくださった人だろうと思う。私は高橋さんを「社会派ママ」と呼んでいる。    もともと地域情報化という切り口で、住民ディレクターに注目、他の地域づくりの手法との比較検討や分析を書いてくれていたが、昨年からとうとう自ら住民ディレクターになりきって、地元杉並区で実践を始めた。住民ディレクター講座を実現するために保育園のお仲間を集めたり、社会教育の事業を活用したり、区の職員を口説いたり、まさに山江村などいろんな地域の住民がやってきたプロセスをひとつひとつ丁寧にやってきた。勿論、本業の著名企業のコンサルのように事はすんなりとはすすまない。一人の主婦である区民としての提案は、すぐにはOKがでないし、具体化するために費やす時間は並大抵のものではない。
 しかし、持ち前のエネルギッシュな行動力でまずは保育園の父母を対象にした講座を具体化し、要領をつかんだ後は区の事業を次々と形にしていった。やっていくうちに見る見るお仲間が増え、同時期に大学院の修士論文があり、とうとう「住民ディレクター」を「実践しつつ、研究する」という2刀流を続けていた。この論文は実に広く深く住民ディレクターの本質に迫ってきた。プリズムTVが開局する時には愛娘を抱いて、熊本のプリズム事務所まで訪れ、開局の瞬間を住民ディレクターとして取材していた。その間も彼女のテーマはずっと「育児と仕事」だった。住民ディレクターの番組でもこのテーマを追求し、同じ境遇にあった友人の取材を通して、自らの育児と仕事について考え続けた。そして彼女が出した結論が、休業していた会社の退職、新しい仕事の起業であった。コミュニティビジネスとはちょっと違うかもしれないが、住民ディレクター的発想が生かされる新しい仕事に違いないと思う。
 高橋さんは今、個人と家庭と地域、そして任意団体、仕事での他地域への関わりを同時進行している。これだけの立場を同時進行するといろんなものが見える代わりに、それぞれの立ち位置での自分のバランスを保つのが非常に難しいと思う。研究者のみならばまだしも、実践者になってしまった高橋さんにとっては、なかなか大変だと思う。しかし、この中で自分を見失わずすべての活動を一本線で貫けたらとんでもなくスケールの大きな社会派ママになられると感じる。
 杉並区の衛星放送実践番組講座は高橋さんのこれまでの努力が実り、住民ディレクターとして活躍される区民の方の参加が定着してきた感じだ。私自身がそうだったが住民ディレクターは基本は好きなことを好きなように活動するのが基本なので、自由が魅力だ。活動のど真ん中にいると人には知られぬ苦労があるのは当たり前だが、それさえも楽しくやれてしまう面白さがどうも住民ディレクター活動にはある。これは自分のことに限らず、高橋さんや各地のリーダーと深く交流しているうちに確信を持ってきたことだ。
 杉並区の地域番組は10月には全国衛星放送にてお目見えする予定だ。皆さん、お楽しみに! 

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