しかし、持ち前のエネルギッシュな行動力でまずは保育園の父母を対象にした講座を具体化し、要領をつかんだ後は区の事業を次々と形にしていった。やっていくうちに見る見るお仲間が増え、同時期に大学院の修士論文があり、とうとう「住民ディレクター」を「実践しつつ、研究する」という2刀流を続けていた。この論文は実に広く深く住民ディレクターの本質に迫ってきた。プリズムTVが開局する時には愛娘を抱いて、熊本のプリズム事務所まで訪れ、開局の瞬間を住民ディレクターとして取材していた。その間も彼女のテーマはずっと「育児と仕事」だった。住民ディレクターの番組でもこのテーマを追求し、同じ境遇にあった友人の取材を通して、自らの育児と仕事について考え続けた。そして彼女が出した結論が、休業していた会社の退職、新しい仕事の起業であった。コミュニティビジネスとはちょっと違うかもしれないが、住民ディレクター的発想が生かされる新しい仕事に違いないと思う。
高橋さんは今、個人と家庭と地域、そして任意団体、仕事での他地域への関わりを同時進行している。これだけの立場を同時進行するといろんなものが見える代わりに、それぞれの立ち位置での自分のバランスを保つのが非常に難しいと思う。研究者のみならばまだしも、実践者になってしまった高橋さんにとっては、なかなか大変だと思う。しかし、この中で自分を見失わずすべての活動を一本線で貫けたらとんでもなくスケールの大きな社会派ママになられると感じる。
杉並区の衛星放送実践番組講座は高橋さんのこれまでの努力が実り、住民ディレクターとして活躍される区民の方の参加が定着してきた感じだ。私自身がそうだったが住民ディレクターは基本は好きなことを好きなように活動するのが基本なので、自由が魅力だ。活動のど真ん中にいると人には知られぬ苦労があるのは当たり前だが、それさえも楽しくやれてしまう面白さがどうも住民ディレクター活動にはある。これは自分のことに限らず、高橋さんや各地のリーダーと深く交流しているうちに確信を持ってきたことだ。
杉並区の地域番組は10月には全国衛星放送にてお目見えする予定だ。皆さん、お楽しみに!
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