見出し画像

岸本晃の住民プロデューサーNEWS

東峰村を福岡放送で見て、京都へ

福岡県東峰村の過疎問題シンポジウムを終えた。また新しい経験をした。東峰村ではまだこの春から住民ディレクター講座を始めたばかりだが、今日は2時間のシンポジウムを公開収録方式で行い、しかも4元中継だった。というのはハード面の話になるのだが、このハードを使って村民の方々が大きな力を発揮された。いつもながら私のほうが総合プロデユースはさせてもらったが、東峰村の皆さんの総合力が見事に集約され一人一人の個性が光る、まさに「ひと、光る。ドラマ発見」だったと感じる。2時間のシンポ中の会場の参加者が一人も眠らずに最後まで聞き入っておられた感触がある。タイトルが「東峰村IT劇場 ITはおもちゃか、救世主か?」 というものだったが、タイトルを書いた村役場の小林課長補佐自身が恐らく「おもちゃでもあり、救世主の可能性」を強く感じられたのではないかと思う。村長も一番前の席で2時間しっかり聞いておられた。いやいや、聞いていたどころではなく体験コーナーではビデオカメラをもって会場の参加者にインタビューをするほど楽しんでおられた。なかなか自然体でお世辞抜きでよかった。
村の住民ディレクターの皆さんの作品はそれぞれに本当に生活に密着した情報で、暖かく、3分間しっかりと見入るものばかりだった。お隣の「なし農家」の人間的な魅力を紹介した元永さん、暖かかった。窯元の太田さんは本人でないと伝えられない仕事の裏舞台をリポート、新鮮だった。タクシー運転手の梶原さんは自分自身が実際いつも歩いている観光の穴場を、都市の子どもたちが村の生活をする山村塾の指導員として寝食を共にしている野寄さんは、この人にしか撮れない子どもたちのイキイキした暮らしぶりを伝えた。窯元の奥さん(ご本人もされる)梶原さんは修験道の聖地として知られる「行者杉」周辺を子どもと二人でほのぼのと紹介、スーパーで働く下川さんは自分のスーパーのお客さんの表情や店の人の商品開発の裏方を、最後の秋山さんはとうとうアニメを作ってしまった。クレーアニメという粘土を使ったものだが宇宙人が東峰村に降り立った・・・?!という奇想天外、若者らしい発想で会場から思わず拍手が沸き起こった。しかも地元の窯で焼いた皿を地球に見立てるなど地域色が実に見事に生かされていた。書いていてもこれはVTRで見ていただくしかないと言い切れる作品群だ。
会場にはFBS福岡放送のクルーが取材に来ていた。記者の方が、「よくわからなくて行けと言われてきたが凄いですね」と本当に驚いていた。来た時は1分のニュースのつもりで来たらしいが、夕方久しぶりに福岡放送に寄ってみたら、「3分半の企画ニュースにしました。」といって放送直前で走り回っていた。案内してもらった旧知の知人と報道フロアで放送を見せてもらったが、こちらも短時間でよく取材してくれていた。福岡放送に知り合いが多く、歩いていると局長や部長になってしまったテレビ局時代の同輩が闊歩していた。住民ディレクターについては頭の中に「??・・?」と浮かぶのが見えるぐらいみな不思議そうにしている。偉くなった彼らの反応もいい意味で面白かった。
ついこの前の東京・杉並区、東峰村、そして高知、京都、兵庫、島根・・・、と最近のラインアップをみると、「全く新しいネットワークの誕生」をゾクゾクするように感じる。しかも最近は各地の方々から映像だけではなく、まさに住民ディレクター活動の根幹の内面の表現、共感、コミュニケーションがじわりじわりと深まっていくのを何人もの人と、いや数十人の人たちとのつながりを感じる。明日は福岡から京都へ向かう。京都も綾部市に続き、宮津で明日からスタートだ。どんな出会いがあるのか毎日わくわくしている。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
人気記事