村の郵便局での出来事です。今日は合志市へ送り出す荷物があったので寄りました。先に来ておられたばあちゃんは何やら定期預金のことで局員さんと話し込んでいました。
見たことはあるので軽く会釈して再び局長さんの作業をみていますと、すーっとばあちゃんが寄ってきました。「あんたにこれあげる」といってチョコレートを一枚わたしの手に押し込みます??!いやいやそんな・・、と言いながら返そうとしてもしっかりと手をにぎっておられて決心は固いようです。「じゃあー、すみませんね、遠慮なく・・」と御礼を言ったあとにばあちゃんはすかさず「あれはいつあっとね?」と聞いてきます。「あれ」とはよく聞いてみると昨年7月にわたしが取材して放送した獅子入れという行事のことです、どうも昨年それでテレビに映ったので再放送がいつあるか?ということらしいです。「ああ、昨年のね、そりゃもうないかもねえ」と話すのですがばあちゃんはいつか再放送があると思いこんでおられます。あまりに熱心なので「今年も7月にあるでしょ、それをまた取材して放送するから待っちょって!」と話しますがどうも通じません。
結局チョコレートと再放送はつながらないので買収?!にはなりませんでしたが今日もちょっとしたこのようなばあちゃんの楽しみをできるだけサポートしてあげないと・・、と考えます。だんだん思い出しましたがそういえば昨年の獅子入れで暑くてのどが渇くのにチョコレートをくれたばあちゃんがいました。「なるほど!!」確かにあのばあちゃんでした。村に住んで1年8ヶ月、少しずつ顔と名前とお宅がつながってきています。