就活自殺というテーマの番組がありました。途中からだったんですが実際に就職活動中に不安を覚える人が随分多いんですね。話を聞いていたら自分がやりたいことがみつからないので不安になるという声が多かったようです。きっと周囲が次々とやりたいことを見つけて就職が決まっていくのを見て不安になっていくんだとおもいます。
わたしにもその時期の覚えがあります。が、わたしの場合は自分のやりたいことが何もないことに気づいて卒業を1年ずらしてみたものの何も変わらなかったので卒業しました(させてもらいました)。周囲を見ているとちょっと前まではあまりわたしと変わらない話をしていた人が急に大学の3回生になったあたりから「オレは実はマスコミに行きたかったんだ」とか「裁判所の職員が天職」とか「学校の先生が夢」とかいう話が増えてどんどん就職に専念していく人が多かったのです。
不思議でしたが自分自身は全く変わらずにやりたいことなど何もないので一応就職試験も体験してみて内定はもらいましたが(当時も今もきっと選ばなければあるはずなんです)全部早めに断って卒業し、しばらくぷーたろうを決め込みました。その後、ずっと気になっていた人のところへ裸一貫で行くのですが給料はあるかないかもわからない状態でした。今思えばそういう状況からスタートしたので後々たまたま酒の縁でテレビ局に入ってしまいますが、「やっぱり違う」と辞めてしまって今に至っていると感じます。
不安な時期も長くひきずっていたこともあるので若い人の気持ちはわかりますが今のわたしなら「まず東峰村へ来てみんね」ということが解決策のひとつになるだろうという気持ちがあります。究極的に仕事は創っていくもので大企業しかないと決め込んでると逆に創る力が育っていかないと感じます。テレビ局を退職してから長い間、零細株式会社を経営して来ましたが創る面白さが仕事の醍醐味ということを若い人に実際に身体で覚えてもらいたいと願っていますし、そういう場を東峰村に創ることもわたしの仕事です。