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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

「少し」がいっぱい、確実にすすめていく人たち(福岡県東峰村)

 最近農業に精を出す人が相当増えていると感じる。年代でいうと50代を越えた人が多い。食糧難や海外産の食料の危険性に危機感をいだいた人が多い。住民ディレクター仲間が和気藹々と交流している東峰村でも写真の元永さんが(スターウォーズの悪役のような格好だが虫除けを身に羽織っている)毎日のように畑に出ているらしい。元永さんは役場のOBで、退職後、地域のことに色々と取り組んでおられるが、昨年から住民ディレクターに参加いただき、隣のナシ農家を取材して村の過疎シンポジウムで大活躍された。

 お会いするたびに、「1からスタートです」、とおっしゃるようにカメラよりは土や野菜がお好きなようで、私がお邪魔すると思い出したように講座にも来て下さるがカメラはあまり触ってない。東峰村では「道の駅」に誰でも出荷できるスペースがあるようで、結構売れ行きが良いみたいだ。といっても恐らく量はわずかなものだと思う。このわずかな量を50代以上の多くの人が作られたり、体験田、畑として提供していただけるだけでも地域にとっては大きな貢献になるのではないだろうか。

 ITの世界でも地域SNSが着々とこのような「少しの力を集約する場」として成長してきている。小石原焼きという伝統の生活用品の焼き物も今では、低迷が続いているが「少しをいっぱい」を実現するITの手法がこれまで実践してきた人たちのネットワークで可能になるような時代に来ていると感じる。

 昨年から「東峰IT劇場」と題して、少しずつITを生かした試みが浸透してきているが、何しろ結局は人間の絆だから、官僚が考えるほど簡単にはいかないのだが、こういう村では国、県のお役人もしっかり付き合えばとても貴重な現場を体験させていただけるので大事にして欲しい。自分達の勝手な理屈を押し付けるのではなく、村の人々がどうしたいのか?、村人の気持ちにぴったりと寄り添い、限りなく密着していくことがこの国の課題解決の新たな道を示してくれると思う。ここは皆で何とか力をあわせてひとつでも実行できる現場が必要とつくづく感じる。

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