独立してからの時間の使い方はガラッと変わった。もともとテレビ局にいた頃も会社にはいなくて自分でスケジュールを立て、県内を歩き回っていたが、当時はポケベル時代でどこそこで鳴ってはいたものの、電話ができない地域に入り込んでいることも多かったので結構無視していた。そのおかげで、社外の人からの電話はほとんど受けてもらえない状態で、会社に戻っているとわかると山ほど電話を受けていた。
一人になった平成8年からはかなり自由な時間の使い方をしてきたが、これはお金が稼げてのことなので、稼げなかったら却って不自由になるのが自由業だろう。実際そういう時期も経験はした。行政の枠組みでの仕事も新しい企画を提案して色々と創ってきたが、枠組みは枠組みである。こちらの表現では書けないものは行政用語で書き直してもらったり、予算にしても「プロデュース費」はどうしてもないというので人件費の項目と企画費に分けたりと対応したりして、ある意味勉強してきた。しかし今でも自分としてはこの「プロデュース費」はメインだと思っているので行政と仕事する時には基本は一度出す。最終的に行政マンは書き直して出しているとは思うが、10年前に比べるとこの「プロデュース費」は通るようになってきている。
さて、時間の問題だ。同じく行政と仕事すると積算根拠ということで時間で出させられることが多い。こちらからすると時間で計算するといつも膨大な額になる。基本的に私は地域に行く仕事は内容はどんなものでも現地についてから帰るまでフルに相手のために動くようにしている。住民ディレクター講座に伺っても、講座の時間以外にいろんな団体やリーダーと会ったり、企画会議と称して次どうするか、などの動きを決める打ち合わせを十分する。講座を2時間や3時間するだけでその地域がどんどん動き出すという簡単なことはまずない。夜は酒を飲み本音で語り、昼は企画会議やキーパーソンと会い、動くことが総合的な講座になる。
こうしていると申し訳ないが普通のコンサルや講師の先生方とは行動が違ってくる。だから予算項目も人件費ではなく「プロデュース費」なのだ。住民ディレクターが必ず何らかの形で動いているのはこういう動き方をしているからだ。ここがなかなか伝わらない。カメラをもって何かを撮ればいいのではない。人の動きをプロデュースすることに住民ディレクターの成功の秘訣がある。
今日は大阪に向かう途中にたまたま明石の天文科学館(写真)を通ったのでふっと時間のことを考えた。こんな話しに行く予定ではなかったのだが・・・。明石は東経135度、日本の標準時になっているところだ。小中学校のときよくバス遠足に行ったところだ。この1,2年は時間の使い方が仕事に大きな結果を出すかどうかのところにあると思う。
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