「本バスめぐりん。」
著者:大崎梢
何故か「本」ネタから頑なに離れようとしない著者w
まぁそれでいて色んな切り口で物語を綴っているから面白い。
「テルさん、ウメちゃん」
定年後に移動図書館「めぐりん」の運転手となった「テルさん」とコンビを組む若い司書の「ウメちゃん」の紹介も兼ねた第一話。
本に挟まれた「思い出の品」を巡り、交錯する人々の想いとは…。
ちょっぴり切なくもホッコリと温かい、本シリーズの空気感を表すような一編。
「気立てがよくて賢くて」
意外な切り口で世相に斬り込んだので驚かされた。
この「問題?騒動?」は最近もたびたびニュースやワイドショーで取り上げられている。
実際この社会には「めんどくさいヒト」が思っているよりも沢山いらっしゃるのだ。
「ランチタイム・フェイバリット」
コレはピントがどこに合っているのかなかなか分からない。
大きく回って「斜め上」の真相が明らかになり、メインキャストの◯◯事情にも影響を与える。
…もしかしたら考え過ぎなのかもしれないが、まだ何とも言えない(←イミフだろうが読めば解る)。
「道を照らす花」
定番キャラといえばいえる、陰のある美少女…。幾つかの不可解な行動がテルさんとウメちゃんの目を引く。
作中、ジワジワと謎が解かれて行くに従って予想外に深い物語が姿を現す。
207ページ後ろから二行目…特にインパクトのある単語も何も使っていない極めて平易な文に、これほどまでの衝撃を受けるとは…。
加えて、作中で触れられる「名作」(ま、オレは未読なワケだが←)を読んだ事がある人にはかなり「刺さる」話だったようだ。
「降っても晴れても」
一枚の葉書が引き起こす騒然とした空気…。もちろん図書館に限らずコレに似たような事件?はそこらじゅうに有り、作家さんによってはどうとでも描ける題材である。…幸いに読後感は悪くないのでホッとした。
これまで登場したキャストたちが様々な個性を持ち寄って、一つのゴールを迎える辺りはちょっとした感動モノである。
著者の「言葉を選ぶ力」は相当なモノがあり、唸らされるような言い回しや感心するようなセリフが所々に見られる。本筋とは別に、それだけをとっても価値のある本だ。
また、回収されていない伏線も幾つかあるので続編を期待したいところ…。
著者の他作品
っ「横濱エトランゼ」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
著者:大崎梢
何故か「本」ネタから頑なに離れようとしない著者w
まぁそれでいて色んな切り口で物語を綴っているから面白い。
「テルさん、ウメちゃん」
定年後に移動図書館「めぐりん」の運転手となった「テルさん」とコンビを組む若い司書の「ウメちゃん」の紹介も兼ねた第一話。
本に挟まれた「思い出の品」を巡り、交錯する人々の想いとは…。
ちょっぴり切なくもホッコリと温かい、本シリーズの空気感を表すような一編。
「気立てがよくて賢くて」
意外な切り口で世相に斬り込んだので驚かされた。
この「問題?騒動?」は最近もたびたびニュースやワイドショーで取り上げられている。
実際この社会には「めんどくさいヒト」が思っているよりも沢山いらっしゃるのだ。
「ランチタイム・フェイバリット」
コレはピントがどこに合っているのかなかなか分からない。
大きく回って「斜め上」の真相が明らかになり、メインキャストの◯◯事情にも影響を与える。
…もしかしたら考え過ぎなのかもしれないが、まだ何とも言えない(←イミフだろうが読めば解る)。
「道を照らす花」
定番キャラといえばいえる、陰のある美少女…。幾つかの不可解な行動がテルさんとウメちゃんの目を引く。
作中、ジワジワと謎が解かれて行くに従って予想外に深い物語が姿を現す。
207ページ後ろから二行目…特にインパクトのある単語も何も使っていない極めて平易な文に、これほどまでの衝撃を受けるとは…。
加えて、作中で触れられる「名作」(ま、オレは未読なワケだが←)を読んだ事がある人にはかなり「刺さる」話だったようだ。
「降っても晴れても」
一枚の葉書が引き起こす騒然とした空気…。もちろん図書館に限らずコレに似たような事件?はそこらじゅうに有り、作家さんによってはどうとでも描ける題材である。…幸いに読後感は悪くないのでホッとした。
これまで登場したキャストたちが様々な個性を持ち寄って、一つのゴールを迎える辺りはちょっとした感動モノである。
著者の「言葉を選ぶ力」は相当なモノがあり、唸らされるような言い回しや感心するようなセリフが所々に見られる。本筋とは別に、それだけをとっても価値のある本だ。
また、回収されていない伏線も幾つかあるので続編を期待したいところ…。
著者の他作品
っ「横濱エトランゼ」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ