クロの里山生活

愛犬クロの目を通して描く千葉の里山暮らしの日々

リビエラ・ヘアーサロンのあるじ

2014-06-20 12:10:05 | 日記

(休耕田に咲く昼顔)

 

一昨日は朝から雨だったので、朝の用事をすませるとご主人様は町(上総湊)へ出かけた。

スーパー吉田屋で買い物をした後、そのすぐ近くにある床屋さんへ行った。

その床屋さんはリビエラ・ヘアーサロンというとても洒落た名前の看板(あまり目立たないが)を出しているお店だ。

 

 

そしてお店の中にはこのような絵画が数枚飾られている。

 

お店の名前にふさわしく、色々と素敵な絵画が飾られているが、それらの絵はこの床屋さんのあるじが描いたものだそうだ。

当年67歳になるこちらのあるじは、この町のお生まれの方で、当然のことながら富津市のことなら何でもご存知だ。

そして親切に色々と教えてくれるので、拙者のご主人様は里山移住直後から、このお店を利用させて頂いている。

 「のこぎり山は結構面白いところだよ」

最初に行った時、そう言って近辺の観光スポットを紹介してくれた。東京湾を見下ろす小高い山の斜面に造成された分譲別荘地内には美味しいイタリアレストランもあるそうだ。最近のお客さんはそこに住む別荘族が多いという。

この上総湊は湊川が東京湾に注ぐ地域に開けた町で、古くから海運で栄えた所だ。頼朝が鎌倉に幕府を開く際には、高宕山から切り出した材木を高宕川から湊川に通じる水路を利用して上総湊の港まで運び、そこから船で鎌倉まで輸送したと言われている。

以前はここに富津市役所があり、現在でも富津警察署(本部)はこの町に置かれている。

また内房の浜辺は東京から近く、波も穏やかということで、以前は夏になると海水浴客で賑わったそうで、この町の近辺にはまだ民宿が残っている。

 かような土地柄であるから、田舎町とは言えこのような洒落た床屋さんも存在して不思議ではない。

 色々なおしゃべりをしながらの散髪を終え、スッキリ頭のご主人様が、なにげなくレジの側の壁を見ると、新聞記事のような物が

遠慮がちに画鋲で留められていた。

 

 

そこには「日本で最初?ヘアーサロンと名付けた店」という文字があった。

この記事は業界紙に掲載されたものだが、理髪店にヘアーサロンというモダンな名前を付けたのは、日本ではこのご主人が最初であるらしいということが書いてある。

 その記事をご主人様が興味深げに読んでいると、

「もうだいぶ前の話だけど、リーゼントが流行った頃ね、夏休み前日の夕方になると近辺の高校の応援団の生徒達がリーゼントカットをやりに来たもんですよ。君津や木更津の高校の連中もみんな来てね、夜中まで残業して仕上げてやったもんです。その髪型が高校生の間でリベエラ・リーゼントと評判になってね。あの頃は忙しかったけど面白かったな・・・」

このあるじのお方から、なにやらタダ者ならぬ気配が漂い始めた。

 

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