それは昨日の朝の散歩の時であった。
いつものようにご主人様と一緒にルンルン気分で家を出た。途中でいつもの所でオシッコとウンチをそれぞれして、気分も爽やかに山道にさしかかった時の事だ。
なにやら異様な気配がする。そして「ヒイヒイヒイ」という啼き声が聞こえてきた。その方向に向かって進んで行くと、草むらに設置された「イノシシ捕獲用檻」の中に、奴らが4頭も入っているではないか。母イノシシと子イノシシ3頭だ。
奴らをこうやってマジマジと見るのは初めてだ。いかにもケモノの形相である。奴らとは一緒に仲良く暮らせるものではないことを再認識した。
ご主人様は携帯を取り出して、興奮気味に電話をしている。
「もしもし、イノシシの親子が檻に入っていますよ!。 親の方はかなり大きいですね。いい肉が取れそうです!」
この里山には、イノシシ捕獲処分の認可を県から得ている人がいる。その人に捕獲の連絡をすると、迅速に対応し、そして見事にさばいて精肉にしてくれる。
その人のことを、ご主人様は敬意を込めて「イノシシ達人」と呼んでいる。
夕方、そのイノシシ達人様から連絡が入った。
「肉ができているよ。よかったら取りにきてよ」
ご主人様は早速お礼用の焼酎を1本持って、出かけて行った。
超新鮮なロースともも肉の塊、そして内臓のレバと心臓を頂戴してルンルン気分で帰還したご主人様は、ロースともも肉は取り敢えず冷凍保存し、レバと心臓は夕食で早速食べることにした。レバは新鮮であればあるほど旨いのである。一人で食べるには多過ぎるので、仲良くしている近所のご家族にお分けした。
レバは厚めのスライスにしてそのままフライパンで半生焼きにし、心臓は薄いスライスにして塩コショウで味付けしフライパンで焼いてみた。
超新鮮なレバの焼きたてを口に入れると濃厚な甘みが口の中でとろけた。心臓はコリコリとした食感で、サッパリしていていくらでも食べれそうだった。また、レバをおすそ分けしたご家族から、とても美味しいタケノコの炊き込みご飯が届いたので、昨夜のご主人様の夕食は想定外の豪華(?)里山料理となった。
どうですか皆さん、里山暮らしをしてみませんか?
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