「パキスタンから帰ってきました! 暑かった!」
ご主人様に座敷童子ちゃんからメールが入ったらしい。
そういえば、あの女人一行が来た時に、童子ちゃんが涼しい顔で言っていたぞ。
「私、こんどパキスタンへ旅行に行くんです」
「パキスタン! 何しに行くの?」
ご主人様は童子ちゃんに対して愚問を発してしまった。相手は妖精ちゃんである。何をするか分からないところが妖精の妖精たる所以(ゆえん)である。
だがしかし、それにしても、外務省が出しているパキスタンへの渡航情報では、アフガニスタン国境付近は退避勧告と渡航延期勧告が発出されており、その他全土は「渡航の是非を検討して下さい」と注意喚起している。首都イスラマバードも最大都市カラチも当然含まれている。
更に、ご主人様がアブダビにいた時には、出稼ぎの欲求不満のパキスタン人タクシードライバーが、女人乗客に対して悪さをしていた。特に無防備なニッポンの女人観光客は格好のターゲットであった。ドバイも同様であった。そんな連中がウヨウヨしている国へ行こうとしているうら若き女人に対して、
「ああそうですか、それは良かったですね。大いに楽しんできて下さい」
とも言えないであろう。
しかし、何度も言うがこの女人はタダモノではないのだ。
その妖精ちゃんからのパキスタン外遊報告によれば、暑さと食べ物には閉口したが、砂漠でラクダに乗ったり、珍しいスィーツを食べたり、親切な家族の家にホームスティしたりと、色々とエンジョイされたようである。
だが、お返しに野点を振舞った時には、「このお茶には砂糖を入れた方が良い」と、その家族の夫人からアドバイスされたとか。
はたしてパキスタン人が日本茶道の風雅・風情を理解することができるのだろうか・・・・・・・
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