羽生市ムジナモ保存会

食虫植物ムジナモの国内最後の自生地で、国の天然記念物の羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地の復元には自然環境保全が不可欠である。

食虫植物 ムジナモとは?

2013-10-26 19:49:58 | 食虫植物

 ムジナモは、モウセンゴケ科ムジナモ属の食虫植物で、きれいな水を好み、かつては沼や水路などに浮遊していました。根がなく水面に浮遊し水中のプランクトン(ミジンコなど)を直接捕えて栄養にすると同時に光合成も行う珍しい植物です。

 ムジナモは芽の先端(頂芽)が伸びて成長し、茎は全長25㎝位になります。節から6~8個の葉が輪生し、輪葉と言います。輪葉の直径は1.5~2㎝位で、分岐を繰り返し増殖してきます。水温が10℃以下になる11月には頂芽部分が密集し冬芽(とうが)をつくり、水中に沈んで越冬します。 

 ムジナモは7~8月頃のよく晴れた日に、その生育密度により正午から1時間程度、まれに開花することがあります。その後小さな種子ができ、採取することもできます。その種子から発芽や生育も可能です。

 ムジナモは、全体の形がタヌキの尾の形に似ているのでこの名が付きました。