乳がん多発骨転移・多発肝転移ステージ4です!のぴりぃのボチボチ日記

S43年生。H24年右乳房温存手術、翌年多発骨転移、H28年多発肝転移。治療のことや日常をつづります。前を向いて。

ホルモン剤での治療について

2015-06-21 02:54:03 | 日記
長文です。
またまた、あくまでも個人的な意見なのですが。

ホルモン療法について。
先日に頂戴したコメントから、思ったことがありました。

乳がんのホルモン療法では、ホルモン剤を5年~10年の間ずっと飲み続けなければいけません。

薬を何年も長い期間ずっと服用しなければならないということに、マイナスのイメージを抱く方がいても当然だと思います。

そんな患者さんの気持ちを考えてなのか、ホルモン療法を説明する際に医師や看護師が「生活習慣病である高血圧や糖尿病の薬と同じと思って」と説明することが あるのですね。

高血圧や糖尿病の治療では何年もの長い期間、食事療法や運動などの生活改善と服薬治療を行います。毎日毎日、服用し忘れないように、治療薬を飲み続けます。

乳がんのホルモン療法におけるホルモン剤の服用も、原則的には、毎日毎日忘れずに5年~10年飲み続けます。

治療のための薬を毎日忘れずにずーっと飲み続ける。
その点では、がんのホルモン剤を服用するのと、高血圧や糖尿病で治療薬を服用するのは、似ているのかもしれません。

もしかしたら、乳がんのホルモン療法で副作用が出ない、もしくは副作用が軽く済む方にとっては、“ホルモン剤も高血圧や糖尿病の薬と同じような感じ”と言えるのかもしれません。

でも、私は、「ホルモン剤を飲み続けるのは高血圧や糖尿病の薬を飲むのと同じ」とは思っていません。

私の場合、初発の乳がんホルモン療法で副作用が強く出たため、とてもじゃないですが、「高血圧や糖尿病と同じようなもんだよ」とは思えませんでした。

高血圧や糖尿病の治療薬の副作用で、関節痛が酷くて家事や仕事に支障が出ますか?
高血圧や糖尿病の治療薬を数ヶ月間飲み続けて、抑うつ状態になって生活がボロボロになりますか?

厳しい言い方をすれば、私にとっては「高血圧や糖尿病と同じようなもんだよ」という説明は詭弁だと思います。

確かに、最近は「がんも生活習慣病だ」的な発言をなさる医師もいらっしゃるようですし。
高血圧や糖尿病も悪化したら生命にも関わる怖い病気だとも言えるのでしょう。

でも、本当に、がんは高血圧や糖尿病と同じような病気と言えるのでしょうか?
今のところ、私には、そうは思えません。

「高血圧や糖尿病と同じように毎日服薬して治療していきましょう」と医師から言われホルモン療法していたがん患者さんが、残念ながらがんが再発した時。
「次は抗がん剤を使いましょう」と医師から言われてビックリ。
家族も本人も「高血圧や糖尿病と同じって言ってたじゃないか?!抗がん剤を使うほど悪いがんだと聞いてない!」と怒って医師を責めた…という記事をどなたかのコラムで拝見しました。

医師がよかれと思って、「患者さんが治療についてマイナスイメージを抱かないように」と軽めの病気を例えに使って説明したことで、患者さんや家族に本来理解して欲しいはずの病気の深刻さや状況が医師からは伝わらず、誤解の基になることがあるようです。

もし、ホルモン療法を始める際に不安になっている患者さんに対して「経口のホルモン剤をのむことは、高血圧や糖尿病で治療薬をのむのと同じ」と説明するのなら、「でも、正直を言うと、がんという病気は高血圧や糖尿病よりも少し手強い。また、ホルモン剤で治療していく中で副作用も出るかもしれない。もし、ツラい症状や気になることがあったら教えてくださいね。生活の質を落とさずに治療を続けて、がんと闘って勝てるように、一緒に頑張りましょう」と付け足して欲しいと思うのは私だけでしょうか?

私の場合は実際、ステージ1で温存手術の前後、タモキシフェンを服用しました。が、副作用で更年期の症状が強く出てしまい、飲み続けることが出来ませんでした。

閉経前でのホルモン療法でしたが、主治医からは「点滴で抗がん剤してるわけじゃないから、副作用は大したこと無い」とか「副作用じゃなくて気のせい」と言われてツラかったです(苦笑)。
確かに抗がん剤の治療の副作用に比べたら、ホルモン剤の副作用は大変じゃないと思います。でも、ホルモン療法は休薬期間が無いので、副作用もエンドレス。全身の関節痛や抑うつ状態の終わりが見えないのは苦しかった~・・・。

私の骨転移後のホルモン療法は、閉経後状態にするリュープリンの皮下注射とアリミデックスでしたが、やはり副作用のためアリミデックスは変更に。今はリュープリンの皮下注射と毎日のアロマシンです。

治療は必要なので、自分で納得して続けていけるようにしていきたいです。

読んでいただき、ありがとうございます。