天覧山平日岩トレもこの日で5回目を迎えました。1回目には不可能と感じたかもしれない課題が続々と達成されていっています。まさに継続は力なり、ですね。HTさんは前回最下部岩場のトラバースが6回出来ていましたから、「途中で落下してもいいので、そこから再スタートして10回やんな」と僕は言いました。このトラバースは回数争いではなくて、あくまでも腕や指の筋持久力アップのための課題ですから。HTさんはもし途中落下しても10回続けられる持久力はすでにあるので、是非10回はやって欲しかったのです。10回に要する時間も計ることにしました。
2022年11月11日(金) 天覧山平日岩トレ№5
▲12:14。1往復目は久し振りですから、失敗しがちです。でも、HTさんは無事通過。2往復目も完璧。ところが、3往復目にまさかの箇所で手が滑って落下。これまで失敗したことのない箇所でした。その場所から再スタートして続けます。
▲12:28。かかる時間は1往復あたり5分と10秒くらい。ところが、HTさんのぺースが後半アップしていきます。どうやら1往復5分未満のペースになっています。疲労が蓄積するはずの後半も問題なく通過していきました。そして、最終ラップは49分03秒61でした。ところで、HTさんが落下した1回は2往復半の箇所でした。僕はHTさんに提案しました。「続けてあと2往復半やんな! それで10往復完全達成だから」 で、HTさん継続。
▲12:40。2往復半を追加で実行しました。これで正式に最下部岩場トラバース10往復が完成しました。
▲12:41。本当は12往復半までで良かったのですが、HTさんは切り良く13往復までやってしまいました。このトラバースを始めたころは1往復どころか半往復で疲れていた筋肉が 13往復してもまったく疲労を蓄積しないようになりました。時間で言えば、1時間以上岩場にへばりついていたことになります。凄いことですね! まあ当然ですけどね。このトラバース練習の目的がそこにありますから。
▲13:17。続いて、最下部岩場の左端にトップロープを張りました。前の週にHTさんが「ここ登れそうですね」と言ったルートです。ほんの僅か前傾しているんですが、見る限りガバ続きで、易しい可能性もあります。HTさんが最初にトライして、結構苦労しています。
▲13:37。(最初は写真の矢印で示したルートの右からチャレンジ) この右ルートを仮にカンテルートと呼びます。最上部をHTさんは右に逃げてしまいました。続いて、その左のルート、仮に穴ルートと呼びますね。僕はここに限定を加えました。穴を体の正面に置いて、右足右手は穴の右側、左足左手は穴の左側に置くこと。ここでも、HTさんは苦労しています。左手左足が穴の右側に来てしまいます。これではカンテルートと同じになってしまいます。何とか戻りましたが、最上部では左に逃げてしまいました。
▲14:00。穴ルートを登っての最上部だと思います。左に回り込むと簡単なので、このまま直上するルールです。
今度は僕がトップロープで登ってみました。登ってみると、HTさんが苦労した理由もよく分かります。カンテルートは4級でしょうか? 穴ルートは4級+あると思います。穴ルートは左手左足のホールドスタンスが途中ガバでなく、細かくなっていました。最上部も確かに難しい。面白いルートですね。最下部岩場に4級ルートが新たに2本加わったことになります。ピンを打ってリード出来るルートにしたいところですが、能仁寺の許可が下りないでしょうね。
▲14:36。続いては、いつもの小ハングルートとフェースルート、2本の4級+ルートです。2本とも僕がリードしてHTさんフォロウ。小ハングルートではこれまででは一番スムーズにフォロウして来ました。(それでもまだ苦労していますけれどね)
▲15:18。フェースルートは苦手なようですね。でも、フォロウできました。この2本のルートをプリプロでいいのでリード出来るくらいにはなって欲しいですね。
▲15:25。フェースルートの上部核心部です。写真の右へ行くと易しくなりますから、あくまでもザイル通しに登って欲しいですね。
そしてこの日、ひとつ上の岩場、鏡岩にトップロープをセットしました。昔は鏡岩の最上部に2本のボルトがあったのですが、それがなくなってしまったので、工夫が必要です。鏡岩は5.7です。4級+が5.5くらいですから、困難さは2段階アップです。僕は30代のころは鏡岩をソロで登り、ソロでクライムダウンもしていましたが、今は何故だか苦手になっています。僕もスムーズに登れるようになりたいルートです。
まずは足が地面から離れるまでがひと苦労。HTさんはなかなか足で岩場に立ち込むことが出来ません。でも、何度も何度も繰り返し、いろいろな工夫を試して行くうちに、立ち込むことが出来るようになりました。力ではなくバランスのとり方が分かって来たからですね。立ち込んで、次のホールドを右手で掴むのですが、何とか触るところまでは漕ぎつけました。そのホールドをしっかりと掴めば、左手を伸ばし、右足を上げることが出来ます。それは次回の課題ですね。
鏡岩にトライしている最中に西の空は黄金に輝くようになりました。僕たち二人は急いで帰り支度をととのえます。暗い中、岩場の坂を登り、ハイキングコースを下って、中腹広場へ。 ここでやっと下山報告しました。5時でした。
いつもの居酒屋さん『のんのん』は珍しくお休みでした。それでお隣りの『呑』へ入ります。『のんのん』よりは少し高級感のあるお店ですね。少しですけれど。 でも、僕の好みは地元庶民が多く集う居酒屋さんですね。『のんのん』の方が好きだな。でも、「天覧山」の純米酒があったのでそれを飲みました。HTさんと二人の酒ですが、話も弾みたくさん飲んでしまいました。それなりに金額もいってしまいました。 反省。