内海聡FBより転載
2022.08.10
ーーー転載開始ーーー
うつの原因を書く前に問い直しておく問題があります。
それは「うつ病」など存在しない、存在するはずもない、という提言です。
読者の方の中には、うつになったことがある人もたくさんいるはずであり、意味するところがわからないかもしれません。
「私がかかったあれがうつ病ではないというのか?」そう問うてくる方は決して少なくないことでしょう。
では逆の話としてなぜそれらは病気なのか、皆さんは本当に考えたことがあるでしょうか?
不都合であり不調であれば病気なのでしょうか?
私もそのように考えていた時期があったので、もう少し深く考えてみましょう。
もしそれが病気の定義であるとするなら、借金を背負って気が滅入っていても病気ということになります。
恋愛でフラれて、気が滅入っているのも病気です。
いじめで学校に行かなくても立派に病気ということになってしまいます。
残念ながらこれらにはまったく科学的根拠がないばかりか、それが起こる理由はすべて異なる問題です。
それをあなたが病気とする理由はなんでしょうか?
なぜそれらを「病気」と位置づけなければならないのでしょうか?
これまでの話を思い出してもう一度考えてみてください。
うつという状態はだれにでも存在しえます。
そしてその理由はあらゆる場合において異なるものであり、そのうつを解決する方法とはその理由を解決したり対処したりすること以外にはないのです。
さらにいえばそれは「病気」でなく、人間ならだれでも陥る「状態」にすぎないのです。
「生理的症状」と置き換えてもいいかもしれません。
だから医学でこれらが治ったり改善するはずはありません。
しかし精神科医はそう考えず、目先の症状、起こった結果だけをみて覚醒剤まがいの抗うつ薬を処方します。
うつはあってもうつ病は存在しない――この意味をあなたがどこまで理解できるかで、あなたのうつがよくなるかどうかが分かれてくる、という皮肉が成立するのです。
<大笑い! 精神医学より引用>
ーーー転載終了ーーー