児童労働搾取とたばこ
アフリカにある マラウイという地域における
こどもの タバコ労働情報
AFP通信記事 日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)より
http://www.afpbb.com/articles/-/2635211
【プラン・ジャパン】タバコの葉摘みでニコチン被害を
受ける子どもたち ~アフリカ マラウィより~
2009年08月28日 15:55
【プラン・ジャパン】
なかには5歳という幼い子どもも含まれる、タバコ農園で
児童労働に従事する子どもたち。皮膚を通して、1日に
54ミリグラムもの溶解したニコチンを吸収しており、
深刻な健康被害を受けています。これは、平均的なタバコ50本分に相当する量
途上国の貧しい家庭の子どもたちがこうした危険で有害な環境での
労働を余儀なくされています。プランの推計によると、
マラウィ国内のタバコ農園で働く子どもたちは
約7万8,000人。なかには、1日に12時間以上もの労働を
強いられている子どももいます。その間、皮膚を守る
作業着などが支給されることはなく、
多くの子どもの時給は約1.5円以下。
子供達は 労働によって体調が悪くなる事を自覚しています。
「ときどき、充分に息を吸えない、酸素が充分にないような
感覚になり胸が痛くて息ができないことも。
それから、血を吐くこともあるんだ。頭痛がずっと続く」。
「緑タバコ病」の症状は、大人より体格の小さい子どもたちに
顕著です。その影響についてはまだ充分な調査が
なされていませんが、専門家たちは、子どもの成長に
深刻な害を与えると話しています。
「この報告書によって、子どもたちがタバコ農園によって
搾取され虐待されているという事実が明らかになりました。
プランは、児童労働法がきちんと施行されることを、
そしてそれを守らない雇い主には
厳しい罰則を科すことを求めています」。
プラン・マラウィの
マクドナルド・ムンバ(子どもの権利アドバイザー)は訴えます。
「この子どもたちは、1日に11ペンス(約16円)を得るのと
引き換えに、健康を損なっています。多国籍のタバコ企業は、
こうした子どもたちから莫大な利益を得ており、
もっと積極的にこの問題に取組んで自らの責任を
果たす必要があります」。
※プラン・マラウィが発表したこの報告書
「Hard work, little pay and long hours」
(英語・A4版73ページ)の全文は、
プラン・ジャパンのホームページからダウンロードできます。
◆お問い合わせ先
財団法人 日本フォスター・プラン協会
(プラン・ジャパン) 広報担当
TEL: 03-5481-0030