江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

東日本大震災から10年 ー東北宮城岩手・学習交流の旅(2)ー

2021-12-06 | 随想
南三陸さんさん商店街に向かう

宮城・南三陸町は津波による死者・行方不明者合わせて900名程の犠牲者がでた。
「大津波警報が発令されました。高台へ避難して下さい」と防災無線で30分も呼び続け犠牲になった市職員遠藤未希さん。

その防災対策庁舎が復興記念公園に震災遺構として整備され、川を挟んだ反対側の高台に「南三陸さんさん商店街」がある。
かつて街の中心街だった場所を10mかさ上げして2017年3月から海鮮・飲食店や土産店など28店舗が営業している。
それぞれ買い物をして復興に協力する。
 

陸前高田津波伝承館

翌日は陸前高田市の東日本大震災津波伝承館に向かった。
伝承館は「高田松原津波復興記念公園」の中にあり、来場者はガイダンスシアターを見た後、
学芸員の説明案内で津波災害の「歴史」「事実」「教訓」「復興」をテーマにした4つのゾーンを巡る。

過去の津波の事実を時系列で辿り、津波襲来の映像や津波で破壊されへし曲げられた橋の鉄板や津波に揉まれ潰された消防自動車も見た。
そして、「逃げる・助ける・支える」など命を守る教訓を学んだ。

伝承館の外に出て津波復興記念公園を巡る。
「奇跡の一本松」のモニュメントや近くには、陸前高田ユースホステルが当時のまま遺構として残されている。
 「海を望む場」からは、「奇跡の一本松」からの挿し木や種からの苗木が育てられていた。
かつての美しい七万本の松林に育つことを望む。

バスはここから釜石に向かう。







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