辺 蟲 憐 寺 境 内

Hemulenji precinct yard

御寂山辺蟲憐寺々領林
昆虫相他備忘録

雨ニモマケズ

2024-11-14 22:29:30 | ZU・I・SO 

241114 午前中 国立市・立川市を歩く。

ここ二日は気温が高かったので 可能性はほぼ無いであろうものの ツマグロキチョウが翔んでいるかも と 出てみたが曇天。

両市とも記録されてはいるのだが 少な目のキタキチョウに会っただけ。

 

ナカグロクチバ

北上種だらけともなると 北上種が普通種となり…。

 

立川市のアンダーパスに何故か宮沢賢治…「下ノ畑ニ居リマス」的な事か?。

夏ノ暑サニモ マケヌ

サウイウ モノニ

ワタシハ ナリタイ?

Budori Guskoh の命と引き換えの温暖化策は 今や Ihatov を遥かに越えて沸騰化してしまった。

 


霧社黒燕蜆

2024-11-12 20:16:13 | ZU・I・SO 

241112 いよいよ越冬態ばかりになってしまうが かと言ってそうではないターゲットも無く クロツバメシジミにはもう遅いだろうし 前回 まともに撮っていないムシャクロツバメシジミでも撮っておくかと 神奈川県相模原市緑区の同所へ重い腰を上げた。

 

旅はいつしか秋めく山に霧のかゝるさへ  種田山頭火

 

想像はしていたが ムシャクロツバメシジミはムシャっといて 速攻ムシヤのやる気は削がれてしまった。

遅れたクロツバメシジミでもいれば モチベーションを高く保てるのだが チラチラとただ白いだけの個体ばかり見える。

やはりクロツバメシジミの得も言われぬ暖色系の白が良かったのだが…。

 

 

産卵も頻繁に見られ 来期は多産地と化すだろう。

 

クロツバメシジミへの影響は如何に?。

 


河原決明

2024-11-08 16:48:03 | ZU・I・SO 

241108 ツマグロキチョウを探して日野市・八王子市を歩く。

青空と雲の境目 お昼まで太陽は雲側に。

低温の所為かキタキチョウもほとんど翔んでいなかった。

昨日に続き グロキはヌル & グロッキー…いよいよオフシーズンか。

 

歩くほかない草の実つけてもどるほかない  種田山頭火

 

ツマグロキチョウに執着している間に カワラケツメイの性格もおおよそ掴む事ができた。

これも東京都レッドデータだが 今日も存在を予想できる日野市の河原に見る事ができた。

ツマグロキチョウの発生にはやや心許無い株数だが 要チェックポイントとしておこう。

増水で削られる河原の一段上 少ない若木にゴミなどが引っ掛っており 時折の水没を窺い知る事ができる。

他の草木などの進出が抑えられているのであろう。

土壌の構成も見えるが これらを実現できる川の環境を カワラケツメイ自生の共通点として挙げられそうだ。

 

クルマバッタモドキ

やや黒い個体なので撮影しておいた。

黒色型と言う表記は見ていないが…。

 


褄黒黄蝶

2024-11-07 18:01:37 | ZU・I・SO 

241107 ツマグロキチョウを探して 国立市・府中市・日野市を歩く。

木枯らし1号にキタキチョウでさえ翔ばない。

寂しいので過去画像でもアップしておこう。

先シーズンは拡散した越冬型には運良く会えていたのだが ここに来てのヌル。

歩き過ぎの足の怠さや痛さが虚しい。

道中 マンネングサ系があるとついつい見てしまう。

来年は相模川水系にムシャクロツバメシジミがムシャっと出そうだが きっと多摩川水系に翔ぶ日も近いのだろう…あ~あ…。

木枯やぼうぼうとしてゐる  種田山頭火

 


褄黒黄蝶

2024-11-01 07:32:04 | ZU・I・SO 

241031 ツマグロキチョウを探して八王子市・日野市を歩く。

前回 の続きからスタートし 八王子市で何とか1頭に会えた。

ここも条件が揃っているので 発生地で間違いなさそうだ。

これで東京都5市9町で会えた事になる が やはりグロキワンダラーは辛い。

センダングサ系のひっつき虫を 堤防に座り込んで取り除きながら 虚しくもサボテン状態になった自分を 前へ前へと押し出す物って いったい…?。

あるけば草の実すわれば草の実  種田山頭火

 

モンシロチョウ

 

ショウリョウバッタモドキ

 


褄黒黄蝶

2024-10-24 21:35:11 | ZU・I・SO 

241024 ツマグロキチョウに会いに八王子市を散歩。

いよいよ貧果 5化が少なくなり 6化にも会えなかった。

 

6化に会うべく 1年振りのグロキワンダラーになる事を決意。

今シーズン楽しませてもらったポイントを離れ 川の流れに身を任すも 近場の次のポイントを通過した所で曇天サスペンデッド。

通過したポイントも発生地なので 同じく5化は何とか見る事ができた。

 

越冬個体だけのポイントを含めれば これで東京都5市8町で会った事になる。

先シーズンの辛い越冬個体探しの経験を思うと 今後モチベーションを保てるかどうか…?。

1年を通しての感想として 思いの外キタキチョウとツマグロキチョウが紛らわしくなかった事がある。

5化が最も紛らわしいものと思われるが キタキチョウが多い今 ツマグロキチョウの盛期は過ぎている。

無駄な絡みを避けられるサイクルになっているのでは?…と 貧果時ならではの発想をしてしまう。

4化まではサイズが違うし 6化は色が違うので その切り口では見ていなかったが…?。

 


褄黒黄蝶

2024-10-21 22:39:14 | ZU・I・SO 

241021 ツマグロキチョウに会いに八王子市を散歩。

5化

 

盛期を過ぎ 個体数が減ってきた様だ。

 

6化

6化は 初見 から 毎回少数にしか会えない。

秋型は拡散すると言われているが 交尾・産卵をする5化は発生地に留まり 6化は拡散して行くからであろう。

また 上記6化の初見時に 5化の色彩異常?としてアップした個体があるが 同パターンの個体には会えるので 程度だけの話だった様だ。

 


黒燕蜆

2024-10-15 20:44:36 | ZU・I・SO 

241015 午前中 クロツバメシジミに会いに 山梨県笛吹市に行く。

 

 

 

 

 

午後は神奈川県相模原市緑区へ。

 

 

 

 

 

特筆すべき点として ムシャクロツバメシジミが混飛していた。

 

外来種の分布拡大には閉口してしまう。

交雑には至らないまでも 交尾・産卵はするそうなので クロツバメシジミの生息を阻害する要因である事には違いない。

更に分布を拡大して 近隣での発生が予想されるので 注視しておこう。

文末ながら 行を共にさせて頂いた tk.6635 氏に感謝の意を表したい。

 


褄黒黄蝶

2024-10-11 22:43:29 | ZU・I・SO 

241011 やっと秋…ツマグロキチョウに会いに八王子市を散歩。

 

5化のピークを越えた辺りであろうか。

 

 

産卵する個体が比較的多く見られた。

この個体の触覚上の葉にも卵が確認できる。

 

 

6化

 

4化

前回は4化を見ておらず 発生は既に終了したものと思っていた。

前々回 4~6化の混飛 を報告したが 今回の掲載画像はその傍証となろう。

この化性のボケは 越冬個体の春の産卵期が長い事で生じているものと推察されるが 拡散する性格 と共に 不安定な河川依存に適しているのかもしれない。

また 1化の産卵期 でさえ カワラケツメイは双葉を残した状態なので 越冬個体の産卵は発芽直後となり ともすれば発芽待ちや生育待ちに呼応し 産卵期が長いとも考えられる。

加え 1化の生育に必要な食餌量を賄える株は少ないであろうから 個体数が少なく 小型になる事も理解できる。

化性のボケは 世代を重ねる毎に増幅すると思われ 諸説を生む一因となっているのであろうが 翅形・サイズ・色・斑紋などが 4化と5化 の間で大きく変化するので そこを境目として夏型・秋型と分類される事には さほど違和感は無い。

しかし秋型が5化と6化に相当するので 秋型は産卵しないとする記述には問題が有る。

変異幅を言う場合も5化と6化で色が違い 分けて比較する必要があるだろう。

 


褄黒黄蝶

2024-10-03 09:33:25 | ZU・I・SO 

241002 ツマグロキチョウの秋型を見に八王子市を散歩。

まだ5化が多い。

 

 

産卵

5化の産卵 を撮って 鬼の首でも取ったかの様な気分だったが 彼方此方でそれを見るに 6化の存在を疑う余地など無く 極当たり前の事象だった。

その上でシーズン最後に見られる 翅裏地色や条紋が赤味を帯びて 褐色に見える個体が6化ではないとすると 逆に説明がつきそうもない。

 

キタキチョウの秋型もどんどん羽化している。

 

夏型との交尾

既知の通り 秋型の生殖能力は未熟なままなので 越冬に必要な行動と推察されるが ライフサイクルの極めて長いキタキチョウと同様に 短いサイクルのツマグロキチョウの5化♂と6化♀の間で 世代間交尾があるのだろうか?。

あるのであれば色で判断できるであろう。

4化と5化の組み合わせであれば 色形大小で判断できそうだが…。

 

アゲハチョウの吸水

ウラナミシジミと。

私も盛んに吸水したが 有り得ない時期の真夏日の河原。

またまた熱中症に落ち 暫くへたり込む始末。

ツマグロキチョウの集団吸水の幻が見えた。

 

ウラナミシジミの集団吸水

 

ヒメアカタテハ

 

ショウリョウバッタモドキ

 


褄黒黄蝶

2024-09-25 10:59:45 | ZU・I・SO 

240924 涼しさに誘われ 八王子市を散歩。

曇りベースでむしろ寒かったが 日差しを得られた時間には 爽やかな川風の中 ツマグロキチョウを楽しむ事ができた。

 

熱中症と闘った灼熱の河原は何処へ…。

 

5化の発生ピークなのか 比較的多くの個体を見る。

 

 

色彩異常?

白いので♀かと思ったほどだ。

 

 

 

6化も出ていた。

少数だが4化も確認しており 4~6化が同日に混飛している事になる。

恥ずかしながら 今まで正確な化性を知らず 5・6化の混飛は尚更で それらの差異を越冬型の変異幅だと理解していた。

ところが晩秋や越冬後の個体は 多くを見る事ができないと言い訳をしつつも 過去画像を見るに 上記6化同様の赤い個体(地色や条紋に赤味が出る。)ばかりだ。

従来の図鑑に於いても この種に限らず化性は当てにならないが 特にネット上に横行するコピペ的な記述に至っては言うまでもない。

その点 近隣にて長期観察ができる場所の存在は大きく 並行して採集・飼育ができた事で裏取りを行え 比較的正確な化性などを知り得たのは実に幸いだ。

話はやや飛躍するが 実は上記の裏取り用の母蝶を採集した際に 撮影者からきつめのクレームを受けた事がある。

そもそも法律違反等の悪事を働いている訳でもなく 距離をとって撮影を邪魔している訳でもないが(全体としてその日に被写体となる可能性のある個体が1~2頭減るので 邪魔と言えば邪魔なのかもしれない。) 採る採らないが全ての判断基準らしく 事情を説明するも全否定され やりとりの中で相手の虫レベル?の低さが露呈し 理解してもらうほどのエネルギーの出力は無駄だと察知した。

差はあれど 保護の名の下に採集者を十羽一絡げに批判し かと言って何か保護活動をするでもなく 成虫期のほんの一瞬のみを切り取るだけの輩が多過ぎはしないだろうか?。

虫を知らずして保護も何もあったものではないが 画像の出来や はたまた撮影機材に話の軸を置かれると 実に辟易としてしまう。

概して虫に関する情報量は 圧倒的に採集者の方が大きい事は否めない中で 採集者を排除したいのであれば 少なくとも彼らが大昔から担ってきた良き部分は 代行すべきではなかろうか?。

 

終齢幼虫

 

オオスカシバ

 


褄黒黄蝶

2024-09-18 17:24:39 | ZU・I・SO 

240918 午前中 八王子市を散歩。

ツマグロキチョウの5化が増えてきた。

 

前回 世代間交雑の可能性を示唆したが その交尾ペアに会ってみたいものだ。

4化と5化の組み合わせであれば 形態的な差異などで確認できよう。

4化(右)が5化(左)を追尾。

 

4化(右)の求愛と5化(左)の拒否行動。

 

 

今日も猛暑日 また熱中症の初期症状が出て この温度下の河原では 2時間と持たない事が身に染みた。

ツマグロキチョウの翅形・サイズ・斑紋などが変わり 衣服のひっつき虫を毟り始めるは秋 のはずなのだが…。

 


褄黒黄蝶

2024-09-13 16:55:11 | ZU・I・SO 

240913 午前中 八王子市を散歩。

ツマグロキチョウ5化を見たかった。

まだまだ4化の産卵が多く見られたが 5化も産卵していた。

 

上記個体が産んだ卵。

前回 早過ぎるであろう越冬型に困惑はしていたが この産卵にて納得した次第だ。

これまでのライフサイクルに要する期間を考慮すれば 年6化が求めてきた答えの様だ。

まだまだ4化の探雌飛翔も見られ 5化の個体数は少ないので 世代間交雑の可能性は高そうだ。

全水没して泥だらけのカワラケツメイは枯れずに済んでいるが あまりの暑さに私が枯れそうで またもや熱中症の初期症状らしきが出始め 後ろ髪を引かれる思いの2時間弱で退散。

まだまだツマグロキチョウの何たるかがわかっていないのだが…。


黒斑蘇鉄蜆

2024-09-08 23:12:47 | ZU・I・SO 

240907~08 静岡県熱海市初島へリゾートに。

初日午後 ホテルの広い庭を1時間程散歩。

最も多く見た蝶がクロマダラソテツシジミだった。

交尾ペアにも会えた。

敷地内なので ソテツが多めに植栽されているという背景はありそうだが…。

肛角紋褐色型が吸蜜していた。

南方系種の分布拡大にはウンザリだが アブノーマルはついつい撮ってしまう。

 

スズバチ

 

キングプロテア

 

 


褄黒黄蝶

2024-09-05 17:54:32 | ZU・I・SO 

240905 午前中 八王子市を散歩。

台風による河川の増水がもたらした ツマグロキチョウ4化への影響は如何なものか?。

流されていたとしても それがツマグロキチョウの本質と思われ 食草として選択されている1年草のカワラケツメイと共に見てみたかった が 3化時同様 食草の見当たらない堤防上の車道の更にその外側にさえ翔んでおり それなりの覚悟は無用だった。

 

ほぼ草などが流された水際付近の河原にて。

 

多くの食草が水没した様だったが 何ら問題無く 盛んな探雌や産卵が見られた。

 

産卵は倒れた草の中に潜る事も多く 実に撮り辛かった。

 

卵の多くはやはり低い新葉に産んである。

 

1頭のみであったが5化に会う事ができた。

今回の4化が やや盛期を過ぎている感覚があるので 1化からのバラつきを考えれば 5化の混飛があって然りだ。

このバラつきは不安定さを強いられる河川依存に適しているのかもしれない。

世代間交雑があるのだろうか?。

ともあれ フィールドワークと屋外飼育を1化から通して行い ここまでの化性を掴めた事に満足はしている。

 

ハグルマトモエ