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インターネット、検索エンジンとアルゴリズム

2024-05-08 12:18:00 | インターネット関連

【アルゴリズム】

 アルゴリズムとは、問題解決のために、コンピュータにやらせる機械的な「計算方法」や「手順」のことです。日本語では「算法」とも呼ばれています。アルゴリズムとは、ある結果にたどり着くための「やり方」のことです。その処理手順に従えば、誰でも同じ答えが得られます。 Google検索でのアルゴリズムと言えば、検索結果の順位を決める計算方法「プログラム」のことです。その計算方法によって、どのページを上位に表示させるかが決められています。検索結果で、上位に来るページは、ユーザーが見たいものでなくてはなりません。大体の人は、検索結果の上の方から順々にページを見ていくものです。そのため、上位の方に表示されていれば、閲覧される可能性が高くなります。クリエイターが、検索結果の順位を上げようとするのは、そのためです。

 【検索エンジン】 

 Googleなどの検索エンジンには、検索結果の表示順を決めるためのアルゴリズムが働いています。検索エンジンとは、様々な条件を入れることで、関連性の高いページを表示させるシステムのことです。Googleの検索エンジンは、収集した膨大なデータベースを解析し、ユーザーが求めている情報を素早く正確に出してくれます。優れた検索エンジンほど、効率良く短時間で、よりユーザーが見たいページを表示させることが可能です。Googleは、そうしたアルゴリズムを作るため、どの検索エンジン会社より、多額の資金と人材を使っています。 

 【ランキングシステム】 

 検索ワードを「クエリ」と言います。そのクエリごとに、順位を決めることが、Googleの最も重要な仕事です。Googleのランキングシステムは、評価が高い順に検索順位が決まります。見たいページが上位に来るような仕組みになっているのは、そのためです。逆にユーザーが必要としないようなページは、上位に表示させないようにしなくてはなりません。なぜなら、インターネットのサービスは、基本的にユーザーファーストだからです。ちなみに、Googleは、このアルゴリズムの詳しい順位の決め方を公開していません。もし、公開されていれば、みんながそのやり方を真似てしまうからです。 

 【検索の意図】 

 ユーザーに適切な回答を返すためには、まずは「検索の意図」を把握しなくてはいけません。検索の意図とは、どういう理由で、その情報を探しているかという意味です。Googleのアルゴリズムは、ユーザーの検索の意図を推測し、検索クエリと「関連性」のある検索結果を瞬時に出してくれます。関連性の判断基準は、そのページに検索クエリと同じ語句が、どの程度の頻度で登場するかなどです。 

 【検索順位の要因】 

 Googleのアルゴリズムは、様々な要因を検討して、評価順に検索順位を決めるので、品質の高いコンテンツほど評価が高くなります。品質が高いとは「信頼性」「専門性」「権威性」のあるコンテンツのことです。例えば、信頼出来るサイトからのリンクが多いことや、古い情報より、最新の情報の方が評価が高くなります。それ以外に、検索結果に影響を与えるのが、ユーザーの「位置情報」「設定」過去の「検索履歴」などです。また、同じような内容の記事ばかりだと情報が偏ってしまいます。そのため、記事の多様性も必要です。




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3 コメント

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マルテンサイト千年ものづくり (サムライグローバル鉄の道)
2024-08-08 10:57:34
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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AI予測の未来 (ストライベック)
2024-08-08 11:07:58
「材料物理数学再武装」といえばプロテリアル(旧日立金属)製高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの発明者の方の大学の講義資料の名称だと思われます。同氏はマテリアルズ・インフォマティクスにも造詣が深く、AIテクノロジーに対する数学的な基礎を学ぶ上で貴重な情報だと思います。あと、はなしはちょっとそれるかもしれないけれど、同氏はいまネット上で賑わっている、世界自動車戦争に絡んだCCSCモデルという機械のナノレベルでの摩擦機構の理論を発表していてCCSCモデルという。
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分野横断的摩擦セオリー (ベアリングリスペクト)
2024-09-24 07:54:42
何年か前にノーベル賞候補(化学賞)にも挙げられていたCCSCモデルという境界潤滑理論(摩擦理論)の提唱者でもありますね。摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進する摩耗のトライボ化学反応において社会実装上極めて重要な根源的エンジンフリクション理論として自動車業界等の潤滑機素設計において脚光を浴びつつありますね。人類というものは機械の摩擦という単純なことですら実はよく理解していないということを理解させられる理論です。
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