東松山市の南西、比企丘陵物見山の山腹に位置する山寺「巌殿山 正法寺(しょうぼうじ)」。坂東三十三箇所の十番札所とされ、ご本尊が千手観音のため「岩殿観音(いわどのかんのん)」と呼ばれ親しまれています。で、今回のお目当ては本堂左にチラッと黄色く見える大銀杏。
仁王門から石段を上がると右に草葺きの鐘つき堂が、どうぞと言わんばかりに現れますが・・・・勝手に撞いてはいけませんよ。
観音堂後ろの岩肌と裏山には日本百観音と四国八十八ヵ所の石仏が並んでいます。
では、大銀杏。樹高約20m、目通り約13.5m、推定樹齢300年以上の大銀杏です。
数本の幹が枝を大きく広げています。
この季節ならではの色合いですね。
真言宗智山派(ちざんは)の寺院で、岩殿山修善院といい、また、岩殿寺ともいう。源頼朝の命により、比企能員(ひきよしかず)が復興した古刹であり、天正二年(1574年)僧栄俊が中興開山となっている。天正十九年(1591年)徳川家康より寺領25石の朱印地をあたえられた。
観音堂は養老年間(717~724年)僧逸海(いっかい)の創立と伝えられ、正法院と称し、鎌倉時代に坂東十番の札所となった。千手観音が祭られており、西国三十三番、坂東三十三番、秩父三十四番とセットされる札所の一つ。源頼朝の妻、政子の守本尊として信仰が厚かったといわれている。仁王門の仁王は運慶の作といわれている。
当寺には、延暦十年(791年)坂上田村麻呂が桓武天皇の勅命によって奥州征伐に向かう途中、この観音堂に通夜し悪龍を退治した伝説がある。
なお、正法寺には、県指定史跡の六面幢(ろくめんどう)、県指定歴史資料の銅鐘、市指定歴史資料の鐘楼がある。
埼 玉 県
大銀杏より門前町を望む・・・・。
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