先日のお茶室には釣釜が掛けてありました。釣釜の揺らぎを見ると、春の訪れを感じます。
春は、何か心浮き、周りのいろいろな変化にも敏感になります。
今朝パソコンを開くと啓蟄後のことでしょうか、トカゲちゃんがこそこそと動いていてその揺らぎに思わずニッコリしました。
市立図書館近くの公園の桜が春風に揺らぎとても感動的でした。
受験を終えたばかりの方たちは、不安で心揺れていることでしょう。この時期には、かつて受験生を持った経験のある親たちは皆その気持ちを共有できます。その話題で、少しばかりですが、その頃を思い出し若返りました。
炭点前をいたしましたが、五徳に据え置かれた釜と違って釣り下げ釜なので、炉壇にぶつけないよう気をつける必要があり、鎖を撫で下ろすしぐさが子どもを諭す姿に似てとても素敵でした。
茶道が趣味ですと答えると、常識がある方、女性らしい方、行儀が良い方などと、印象を持つ方が多いのではないかと思います。お茶会に出かけると、その通り皆さんの所作が美しく、気持ちのいい方ばかりで、朝早くから着物着て出かけるのは大変なのですが、いつもいい気分で帰宅しています。
「弄花香満衣(はなをろうすれば、かおりころもにみつ)」
そのような方々と同席すれば、香が私の着物に満ように、良い影響を受けるでしょうか。
釣釜ならではのお点前、今のうちに体得しなくては・・・。炉の季節もあとわずかです。(-.-)
最近は夫と、桜色のお菓子でお茶しています。