(1926/フリッツ・ラング監督・共同脚本/グスタフ・フレーリッヒ(=フレーダーセン)、ブリギッテ・ヘルム (=マリア)、アルフレート・アーベル(=ジョー・フレーダーセン)、ルドルフ・クライン・ロッゲ(=ロートヴァング)、フリッツ・ラスプ/120分)
(↓まずは、Twitter on 十瑠 から)
今日の深夜、BSで「メトロポリス」がある。前回は国会中継か何かでスルーされちゃたけど、今回は大丈夫だろう。今回のは2001年にデジタル復元されたバージョンらしい。フリッツ・ラング!
[Jan 27th webで]
フリッツ・ラングの「メトロポリス」観る。冒頭のフィルムの4分の1が復元されていないという字幕でガックシ。原作等からのストーリーを字幕で補っているが、映像がないのが如何にも残念なシークエンスが多々ある。完全版は3時間近くあったことになるな。
[Jan 29th webで (以下同じ)]
「メトロポリス」。観ながら手塚治虫のマンガを思い起こした。シニックなストーリーや設定もそうだけど、人工の片腕をもつ科学者って手塚さんの作品に出てこなかったっけ?チャップリンの「モダンタイムス」を思い出すシーンもあったな。テレビ電話!80年前のサイレントなのに!
「メトロポリス」。地上に支配者層の人間達が行く歓楽街があるんだけど、ソコの名前が「ヨシワラ」って、どう言うこと!?ドイツでも吉原って有名だったの?笑ってまうやろー。
「メトロポリス」のような大昔のサイレント映画を観てて驚くのが、女性の裸が意外な程に大胆に出てくる事。この映画って昭和2年の作品なんだけど、悪いマリアさんがトップレスで身体をクネクネとエロチックに踊ってみせるんだよね。高峰秀子の「カルメン故郷に帰る」だって二十数年後だもんね。
未来都市を描いている「メトロポリス」のあの空間造形も凄いね。「スター・ウォーズ」とか「フィフス・エレメント」とか思い出す。「ブレード・ランナー」とか、要するにその後のSFに出てくる未来都市のイメージが既にこの映画で出来上がっちゃってるって事だ。
それと、ロボット関連の映像も凄いな。マリアの顔に変身する所とかは子供の頃に見たTVのSF番組を思い出す程度だけど、あの光の使い方ってどうよ。終盤のスペクタクルもミニチュアを使ってるにしても、編集が迫力あって上手いなぁ。
1月に観て、2回目が観れずにいるんだけど、いつになるか分からないので呟きを忘れない内に転載しておきます。
フリッツ・ラングは、ゴダールの「軽蔑 (1963)」にも本人役で出てきたドイツ人の映画監督。
ウィキペディアの紹介文はこう(↓)でした。
<フリードリヒ・クリスティアン・アントーン・"フリッツ"・ラング(Friedrich Christian Anton "Fritz" Lang, 1890年12月5日 - 1976年8月2日 )はオーストリア出身の映画監督。父母ともにカトリックだが、母(旧姓シュレージンガー)はユダヤ教からの改宗者だった。
第一次大戦後、映画脚本家として映画会社に売り込みをかけていた。そこをドイツの大手映画会社ウーファのプロデューサーであるエリッヒ・ポマーの目にとまり、映画界入り。当時売れっ子監督だったヨーエ・マイの助監督を経た後、『Halbblut』(1919年)で監督デビュー。
以後、大長編の犯罪映画『ドクトル・マブゼ』(1922年)、SF映画の古典的大作『メトロポリス』(1927年)、トーキー初期のサスペンス映画『M』(1931年)など、脚本家である夫人テア・フォン・ハルボウとのコンビで、サイレント末期からトーキー初期のドイツ映画を代表する傑作を手がけた。>
「メトロポリス」もラングと、当時の奥さんのテア・フォン・ハルボウとの共作です。
NHK-BSの作品解説は、こう・・・
< 権力者が地上の楽園に暮らし、労働者が地下工場で過酷な労働を強いられている未来都市メトロポリス。労使のきずなを説く労働者の娘マリアの影響力を恐れた権力者は、マリアそっくりなロボットを地下に送り込み民衆を支配しようとするが…。巨費を投じて製作されたSF無声映画の金字塔。散逸したオリジナル・フィルムが復元され続けている伝説的作品で、今回は2001年にデジタル復元されたバージョンを放送する。>
大まかにストーリーを読めば何処かで観たような気がするお話で、どなたかのレビューでH・G・ウェルズの「タイムマシン」に言及してあったので調べましたら、人類を地上組と地下組に分けるという仕組みは確かにそのままでした。なにせ40年以上前に読んだ本なのですっかり忘れておりますな。
ラストの予定調和的な締めくくりなど、人間ドラマとしては目新しいモノはないが、未来都市の造形にはその後の未来SF作品への影響力の大きさを感じさせるし、作られた年代を考えても、その歴史的価値を思わずに入られません。
フィルムの4分の1が無くなっているのが残念。3時間の鑑賞というのはチトきついかも知れないが、スペクタクル・シーンだけではない部分も消えているようなので、ソコが観てみたい。
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今日の深夜、BSで「メトロポリス」がある。前回は国会中継か何かでスルーされちゃたけど、今回は大丈夫だろう。今回のは2001年にデジタル復元されたバージョンらしい。フリッツ・ラング!
[Jan 27th webで]
フリッツ・ラングの「メトロポリス」観る。冒頭のフィルムの4分の1が復元されていないという字幕でガックシ。原作等からのストーリーを字幕で補っているが、映像がないのが如何にも残念なシークエンスが多々ある。完全版は3時間近くあったことになるな。
[Jan 29th webで (以下同じ)]
「メトロポリス」。観ながら手塚治虫のマンガを思い起こした。シニックなストーリーや設定もそうだけど、人工の片腕をもつ科学者って手塚さんの作品に出てこなかったっけ?チャップリンの「モダンタイムス」を思い出すシーンもあったな。テレビ電話!80年前のサイレントなのに!
「メトロポリス」。地上に支配者層の人間達が行く歓楽街があるんだけど、ソコの名前が「ヨシワラ」って、どう言うこと!?ドイツでも吉原って有名だったの?笑ってまうやろー。
「メトロポリス」のような大昔のサイレント映画を観てて驚くのが、女性の裸が意外な程に大胆に出てくる事。この映画って昭和2年の作品なんだけど、悪いマリアさんがトップレスで身体をクネクネとエロチックに踊ってみせるんだよね。高峰秀子の「カルメン故郷に帰る」だって二十数年後だもんね。
未来都市を描いている「メトロポリス」のあの空間造形も凄いね。「スター・ウォーズ」とか「フィフス・エレメント」とか思い出す。「ブレード・ランナー」とか、要するにその後のSFに出てくる未来都市のイメージが既にこの映画で出来上がっちゃってるって事だ。
それと、ロボット関連の映像も凄いな。マリアの顔に変身する所とかは子供の頃に見たTVのSF番組を思い出す程度だけど、あの光の使い方ってどうよ。終盤のスペクタクルもミニチュアを使ってるにしても、編集が迫力あって上手いなぁ。
*
1月に観て、2回目が観れずにいるんだけど、いつになるか分からないので呟きを忘れない内に転載しておきます。
フリッツ・ラングは、ゴダールの「軽蔑 (1963)」にも本人役で出てきたドイツ人の映画監督。
ウィキペディアの紹介文はこう(↓)でした。
<フリードリヒ・クリスティアン・アントーン・"フリッツ"・ラング(Friedrich Christian Anton "Fritz" Lang, 1890年12月5日 - 1976年8月2日 )はオーストリア出身の映画監督。父母ともにカトリックだが、母(旧姓シュレージンガー)はユダヤ教からの改宗者だった。
第一次大戦後、映画脚本家として映画会社に売り込みをかけていた。そこをドイツの大手映画会社ウーファのプロデューサーであるエリッヒ・ポマーの目にとまり、映画界入り。当時売れっ子監督だったヨーエ・マイの助監督を経た後、『Halbblut』(1919年)で監督デビュー。
以後、大長編の犯罪映画『ドクトル・マブゼ』(1922年)、SF映画の古典的大作『メトロポリス』(1927年)、トーキー初期のサスペンス映画『M』(1931年)など、脚本家である夫人テア・フォン・ハルボウとのコンビで、サイレント末期からトーキー初期のドイツ映画を代表する傑作を手がけた。>
「メトロポリス」もラングと、当時の奥さんのテア・フォン・ハルボウとの共作です。
NHK-BSの作品解説は、こう・・・
< 権力者が地上の楽園に暮らし、労働者が地下工場で過酷な労働を強いられている未来都市メトロポリス。労使のきずなを説く労働者の娘マリアの影響力を恐れた権力者は、マリアそっくりなロボットを地下に送り込み民衆を支配しようとするが…。巨費を投じて製作されたSF無声映画の金字塔。散逸したオリジナル・フィルムが復元され続けている伝説的作品で、今回は2001年にデジタル復元されたバージョンを放送する。>
大まかにストーリーを読めば何処かで観たような気がするお話で、どなたかのレビューでH・G・ウェルズの「タイムマシン」に言及してあったので調べましたら、人類を地上組と地下組に分けるという仕組みは確かにそのままでした。なにせ40年以上前に読んだ本なのですっかり忘れておりますな。
ラストの予定調和的な締めくくりなど、人間ドラマとしては目新しいモノはないが、未来都市の造形にはその後の未来SF作品への影響力の大きさを感じさせるし、作られた年代を考えても、その歴史的価値を思わずに入られません。
フィルムの4分の1が無くなっているのが残念。3時間の鑑賞というのはチトきついかも知れないが、スペクタクル・シーンだけではない部分も消えているようなので、ソコが観てみたい。
・お薦め度【★★★=歴史的価値を除いても、一見の価値あり】
歴史的価値については凄いと思いますが、あとは彼女の魅力で引っ張っている感じがします。
3時間は・・・ちょっとキツイですね。
予定通りの話の流れとか、“YOSIWARA”とかで笑っちゃう所もありましたけど・・。^^
あと、科学者と社長の過去に女性をめぐる因縁があったなんて設定もメロドラマ風で、その辺に古めかしさを感じました。
かなり完全版に近いですね。
再度、NHKさんにでも頑張っていただきたいですね。
情報、ありがとうございました。