(1967/スタンリー・ドーネン監督・製作/オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、ウィリアム・ダニエルズ/112分)
旅、旅、旅。
異国をそれぞれ旅する男女がひょんな出逢いから一緒にヒッチハイクをする内に愛し合うようになり結婚するも、長い間に気持ちのすれ違いが起こり、子育てへの意識の違いも感じていく。それぞれに浮気もし、喧嘩もし、いつしか冷めていく愛をお互いに感じながら過ごしてきた。そんな中年夫婦がかつて初めて知り合った場所フランスを、今度は知人を訪ねていく旅をしながら、それぞれの人生を振り返り・・・という話。
建築家の夫マークには、今も元気に活躍中のアルバート・フィニー。現在は72歳で、この映画の頃は31歳くらい。
妻のジョアンナには、ご存じオードリー・ヘプバーン。当時は38歳くらい。「おしゃれ泥棒」の翌年で、「暗くなるまで待って」と同じ年の出演です。
倦怠期まっただ中の夫婦がフランスへ旅立つ所から始まり、途中に、知り合った頃や結婚して数年後の頃のそれぞれの時代の旅の様子が細切れに挿入されるという構成。どのシーンも旅、旅、旅のエピソードばかりです。【原題:Two for the Road】
特に誰かが過去を想い出して・・・というような描写ではなく、唐突に殆ど何の脈絡もなくシーンは切り替わる。上手い編集なので切り替わりに違和感はないが、順序立てたストーリーとしての人物描写にはなっていない。ランダムに並べられた各時代のシーンの積み重ねによって、夫婦それぞれの性格や考え方、お互いを思う気持ちの浮き沈みが察せられるというスタイルです。
映像、編集はドーネン監督の才気溢れるという表現がぴったしな出来映えですが、夫婦の人物像に新味が無く、二人の葛藤も個人的には共感しにくいお話でした。ということで、お薦め度は★一つマイナス。
1967年のアカデミー賞では脚本賞(フレデリック・ラファエル=原作者)にノミネートされたそうです。
トリビアネタを二つ。
二人が知り合った時、ジョアンナは友人達とのグループ旅行でしたが、マークが最初に目を付けた女性ジャッキーに扮していたのは若き日のジャクリーン・ビセット(「アメリカの夜」、「ブリット」)でした。
結婚後の二人が友人家族と車でドライブ旅行に出かけますが、何事にも理詰めの旦那の方は「卒業」のベンジャミンの父親(ダニエルズ)でした。
旅、旅、旅。
異国をそれぞれ旅する男女がひょんな出逢いから一緒にヒッチハイクをする内に愛し合うようになり結婚するも、長い間に気持ちのすれ違いが起こり、子育てへの意識の違いも感じていく。それぞれに浮気もし、喧嘩もし、いつしか冷めていく愛をお互いに感じながら過ごしてきた。そんな中年夫婦がかつて初めて知り合った場所フランスを、今度は知人を訪ねていく旅をしながら、それぞれの人生を振り返り・・・という話。
建築家の夫マークには、今も元気に活躍中のアルバート・フィニー。現在は72歳で、この映画の頃は31歳くらい。
妻のジョアンナには、ご存じオードリー・ヘプバーン。当時は38歳くらい。「おしゃれ泥棒」の翌年で、「暗くなるまで待って」と同じ年の出演です。
倦怠期まっただ中の夫婦がフランスへ旅立つ所から始まり、途中に、知り合った頃や結婚して数年後の頃のそれぞれの時代の旅の様子が細切れに挿入されるという構成。どのシーンも旅、旅、旅のエピソードばかりです。【原題:Two for the Road】
特に誰かが過去を想い出して・・・というような描写ではなく、唐突に殆ど何の脈絡もなくシーンは切り替わる。上手い編集なので切り替わりに違和感はないが、順序立てたストーリーとしての人物描写にはなっていない。ランダムに並べられた各時代のシーンの積み重ねによって、夫婦それぞれの性格や考え方、お互いを思う気持ちの浮き沈みが察せられるというスタイルです。
映像、編集はドーネン監督の才気溢れるという表現がぴったしな出来映えですが、夫婦の人物像に新味が無く、二人の葛藤も個人的には共感しにくいお話でした。ということで、お薦め度は★一つマイナス。
1967年のアカデミー賞では脚本賞(フレデリック・ラファエル=原作者)にノミネートされたそうです。
トリビアネタを二つ。
二人が知り合った時、ジョアンナは友人達とのグループ旅行でしたが、マークが最初に目を付けた女性ジャッキーに扮していたのは若き日のジャクリーン・ビセット(「アメリカの夜」、「ブリット」)でした。
結婚後の二人が友人家族と車でドライブ旅行に出かけますが、何事にも理詰めの旦那の方は「卒業」のベンジャミンの父親(ダニエルズ)でした。
・お薦め度【★★=悪くはないけどネ】
かっこいいです!
オードリーより7歳も年下なんだ。ってことは生きていれば妖精も80歳か~~複雑だね~~
妖精は60代でホントに精霊になっちゃったもんねぇ。
オードリーの扮したジョアンナは、男にとっちゃ少しウザイ奥さんで好きになれないタイプだったな。あっ、これは彼女が中年になってからのことで、勿論女性から見れば旦那さんももイヤなヤツなんだろうけどね^^
フィニーは、姐さんが紹介してくれたルメットの新作にも出てましたな。
ジョークなんだか
皮肉なんだか夫婦の台詞が
いやに冷めてる感じがいつまでも
いつまでもそればかりで途中で
私、飽きちゃいましたん。
楽しみにしていたのに残念。
ま、こういうこともあります。
ちなみに~
オードリーのアイメイクの
真っ黒いあの隈取りの凄いこと!
トリビアは私もオッと思いました。^^
あらっ、初見でした?
お洒落なドーネンさんに期待していたんですが、どうも夫婦の関係が???で・・・。
オードリーが出てるのに「セックス」に関する台詞もあって、やっぱり67年ですから、そういう時代だったんでしょうかねぇ。
彼女の隈取りメイクは昔っからイメージとして残ってましたけど、「おしゃれ泥棒」よりも「暗くなるまで・・・」よりも凄かったのは確かですね。
当方へのコメントのレスで書いたように、本作は映画の可能性を追求した一種の実験映画だと思います。
だから、人物像とか主題とか追求すると、どうしても十瑠さんやvivajiji姐さんのような感想になるんですね。
これは致し方ありません。こうした作品の評価としてはどちらが正論というわけではないと思います。
しかし、残念でした^^
こっそり★一つ増やしません?(笑)
共感できない人には「才人才に溺れる」作品でしかないかも知れませんが。
>こっそり★一つ増やしません?(笑)
十瑠が★二つしか付けてないのなら面白いかもしれない、と考える人だっているでしょうから、裏切るわけにはまいりませんな。