(2002/ロブ・マーシャル監督/レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア、ジョン・C・ライリー、クイーン・ラティファ、ルーシー・リュー)
意外だったのは、ポッチャリちゃんだと思っていたゼルウィガーが細身で筋肉質だったことと、スマートだと思っていたゼタ・ジョーンズが、巾広の体型で着装時とのイメージが違っていたこと。キャサリンは最初、デミー・ムーアかと思いましたな。
2002年のアカデミー作品賞を獲った映画。ミュージカルが作品賞を獲ったのって「オリバー(1968)」以来でしょうか。ボブ・フォッシーの舞台劇の映画化。フォッシーが監督賞を獲った「キャバレー(1971)」も面白かったけど、カット割りなんか、すこし雰囲気似てます。
人生の暗い部分というか、皮肉な部分にフォーカスをあてるフォッシーらしい話でしたが、あまり深刻にならず、音楽と踊りで笑い飛ばしてしまうところがアメリカのミュージカルの面白さ。やっぱりこれは、楽しい楽しいフォッシー・ミュージカルの快作です。
1920年代、いわゆるジャズエイジと云われる時代のシカゴの話。キャバレーで姉妹ペアで売っている歌手のヴェルマ・ケリー(ゼタ=ジョーンズ)は、妹がマネージャーである自分の夫と不適切な関係をもった所を見つけたため、二人とも射殺してしまう。
オープニングで、ショーの開幕にバタバタと駆けつけたヴェルマが、血糊がべっとり付いた手を洗い、拳銃を隠す。ここまでは、ゼタ=ジョーンズの顔は見せない。『一人で大丈夫よ』と舞台マネージャーに言って“♪オール・ザット・ジャズ”を唄い始めるときに初めて顔を見せる。そして、歌い終わったところに警察が店にやってくる。テンポよろしく、ぐっと引き込まれる出だしでありました。
そして、このショーを見に来ていたロキシー・ハート(ゼルウィガー)は、スターを夢見る人妻で、ショービジネスのコネを紹介するという愛人の家具のセールスマンに騙され、かっとなって彼女もセールスマンを射殺する。
こうして、二人は監獄というショービジネスとは全然関係ないところで出会うわけだが、ここに、女性を弁護して死刑になったことが無いという辣腕弁護士、実は金儲けの腕もピカイチのビリー・フリン(ギア)が登場する。
殺人者までもスター扱いしてしまうシカゴのマスコミを巻き込み、夢と現実が入り乱れ、ロキシーとヴェルマの華麗な女の戦いが歌と踊りで繰り広げられる。女性看守長ママ・モートン(ラティファ)や他のプリズナー達の人間模様も織り込まれ、こんなところがミュージカルの舞台になるんかいな、とあきれる話ではありました。
話の展開の行き着く先は途中で読めますが、やはり私はミュージカルが好きなんでしょう。ラストの歌と踊りも楽しかった。
リチャード・ギアの歌とダンスは、最初はちょっとコチラが照れてしまいましたな。上手くやれるんかな?・・・なんてね。さっき見終わったばかりですが、違和感は・・・ちょい残ってますね。下手とかじゃなくて、ただ彼に対する私の印象だけの話なんですが。
“♪ミスター・セロファン”のエイモス・ハート(C・ライリー)。こちらの方が意外性という意味では大きいんだが、その分印象深い。どこかで聞いた曲なんですがねえ・・・思い出せない。
ブロードウェイで振付兼演出家をやっているというロブ・マーシャルの映画初監督とのこと。舞台劇の雰囲気を生かした見事な映像でした。編集の力も大きいなと思っていたら、オスカーを受賞していました(=マーティン・ウォルシュ)。
ミュージカル・シーンで気に入ったのは、レニーが腹話術の人形になってR・ギアと共演するやつ。あと、レニーがブルーの短いスカートで暗いステージでソロで唄ってるやつ。ありゃ、どっちもレニーだった。顔のアップでは肌の荒れが目立ったけどねぇ。
そして、裁判シーンで、決定的なところでのR・ギアのタップと裁判のカットバックは上手い編集でしたな。
キャサリンの意外な体型についてネットで調べると、この時妊娠していたとのこと。それで、アノ踊りとは・・・天晴れ。
オフィシャル・サイト
http://www.miramax.com/chicago/
意外だったのは、ポッチャリちゃんだと思っていたゼルウィガーが細身で筋肉質だったことと、スマートだと思っていたゼタ・ジョーンズが、巾広の体型で着装時とのイメージが違っていたこと。キャサリンは最初、デミー・ムーアかと思いましたな。
2002年のアカデミー作品賞を獲った映画。ミュージカルが作品賞を獲ったのって「オリバー(1968)」以来でしょうか。ボブ・フォッシーの舞台劇の映画化。フォッシーが監督賞を獲った「キャバレー(1971)」も面白かったけど、カット割りなんか、すこし雰囲気似てます。
人生の暗い部分というか、皮肉な部分にフォーカスをあてるフォッシーらしい話でしたが、あまり深刻にならず、音楽と踊りで笑い飛ばしてしまうところがアメリカのミュージカルの面白さ。やっぱりこれは、楽しい楽しいフォッシー・ミュージカルの快作です。
1920年代、いわゆるジャズエイジと云われる時代のシカゴの話。キャバレーで姉妹ペアで売っている歌手のヴェルマ・ケリー(ゼタ=ジョーンズ)は、妹がマネージャーである自分の夫と不適切な関係をもった所を見つけたため、二人とも射殺してしまう。
オープニングで、ショーの開幕にバタバタと駆けつけたヴェルマが、血糊がべっとり付いた手を洗い、拳銃を隠す。ここまでは、ゼタ=ジョーンズの顔は見せない。『一人で大丈夫よ』と舞台マネージャーに言って“♪オール・ザット・ジャズ”を唄い始めるときに初めて顔を見せる。そして、歌い終わったところに警察が店にやってくる。テンポよろしく、ぐっと引き込まれる出だしでありました。
そして、このショーを見に来ていたロキシー・ハート(ゼルウィガー)は、スターを夢見る人妻で、ショービジネスのコネを紹介するという愛人の家具のセールスマンに騙され、かっとなって彼女もセールスマンを射殺する。
こうして、二人は監獄というショービジネスとは全然関係ないところで出会うわけだが、ここに、女性を弁護して死刑になったことが無いという辣腕弁護士、実は金儲けの腕もピカイチのビリー・フリン(ギア)が登場する。
殺人者までもスター扱いしてしまうシカゴのマスコミを巻き込み、夢と現実が入り乱れ、ロキシーとヴェルマの華麗な女の戦いが歌と踊りで繰り広げられる。女性看守長ママ・モートン(ラティファ)や他のプリズナー達の人間模様も織り込まれ、こんなところがミュージカルの舞台になるんかいな、とあきれる話ではありました。
話の展開の行き着く先は途中で読めますが、やはり私はミュージカルが好きなんでしょう。ラストの歌と踊りも楽しかった。
リチャード・ギアの歌とダンスは、最初はちょっとコチラが照れてしまいましたな。上手くやれるんかな?・・・なんてね。さっき見終わったばかりですが、違和感は・・・ちょい残ってますね。下手とかじゃなくて、ただ彼に対する私の印象だけの話なんですが。
“♪ミスター・セロファン”のエイモス・ハート(C・ライリー)。こちらの方が意外性という意味では大きいんだが、その分印象深い。どこかで聞いた曲なんですがねえ・・・思い出せない。
ブロードウェイで振付兼演出家をやっているというロブ・マーシャルの映画初監督とのこと。舞台劇の雰囲気を生かした見事な映像でした。編集の力も大きいなと思っていたら、オスカーを受賞していました(=マーティン・ウォルシュ)。
ミュージカル・シーンで気に入ったのは、レニーが腹話術の人形になってR・ギアと共演するやつ。あと、レニーがブルーの短いスカートで暗いステージでソロで唄ってるやつ。ありゃ、どっちもレニーだった。顔のアップでは肌の荒れが目立ったけどねぇ。
そして、裁判シーンで、決定的なところでのR・ギアのタップと裁判のカットバックは上手い編集でしたな。
キャサリンの意外な体型についてネットで調べると、この時妊娠していたとのこと。それで、アノ踊りとは・・・天晴れ。
オフィシャル・サイト
http://www.miramax.com/chicago/
・お薦め度【★★★★★=大いに見るべし!】
6人の女性監獄囚のシーンにしても、これはやっぱりR指定にした方がいいかも・・・です。
&TBありがとうございます!
レニーの腹話術人形の歌のシーン
すごかったですよね~
みんな本当に人形みたいなんだもん!
あとミスターセロファンの歌の歌詞が
悲しすぎで好きです(笑)
いきなり舞台上でピエロになって歌い踊るミスターセロファン。
舞台裏から撮るというカメラアングルさえ、もの悲しい雰囲気でしたね。
カッコいいミュージカルを久しぶりに見た気がしました!
レンタルに出てからも、数年経ってから観たんですよね。
ウン。かっこいいミュージカルでした!
この作品で一番印象に残っているのは「ママ」役の黒人のおばちゃんですかね。強烈です。
でも全体に思っていたより面白かったな~もう一度見たいです
減量のせいなんでしょうがね。
「ママ」似のボスって、恐そうでんなあ~
80年代以降、タモリが嫌っているような<話の途中で唄いだす>不自然な流れのミュージカルがなく、私のようなファンを嘆かせています。
本作は幻想であり、「オペラ座の怪人」は劇中劇であり(ミュージカルというよりオペレッタ)、「コーラスライン」は楽屋裏。そうなると、「ジーザス・クライスト・スーパースター」まで遡るのかな。
私はMGMミュージカルが好きなんですよ。
生活のリズムがスピードアップしていて、音楽もアップテンポのものが多くて、昔風のミュージカル映画は作れないのかも知れませんね。
オカピーさんがあげてらっしゃる3作品、存じておりますがいずれも見ていません。
「スイート・チャリティ」も「素晴らしき戦争」も見逃しております。トホホ。