(1952/監督:スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー/ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナー、シド・チャリシー、ジーン・ヘイゲン、ミラード・ミッチェル、ダグラス・フォーリー、リタ・モレノ/102分)
梅雨時にはピッタリと、先日からNHK-BS2でやっているアメリカのミュージカル映画特集の中の「雨に唄えば」を観ました。ジーン・ケリーが雨の中で傘を振り回しながら唄い、踊るシーンは何度もTVで見ていたけれど、実は全編を通して観るのは今回が初めてです。
♪アイム シ~ンギニンザ レイン ・・・♪
何度聞いても楽しい歌ですなぁ。哀しい時には坂本九の「♪上を向いて歩こう」、楽しい時にはコレを思い出します。「時計じかけのオレンジ(1971)」では不気味な使い方をされましたがネ。
あの雨の中のジーン・ケリーのシーンで、下町の若い男女の恋物語と勝手に思い込んでおりましたら、ジーン・ケリーが扮するのは寄席芸人を経て銀幕のスターになったサイレント映画の男優で、ハリウッドがトーキーに移行する時代の軽~い内幕ものでありました。
ドン(ケリー)とのコンビでドル箱スターになっている女優リーナ(ヘイゲン)は悪声の持ち主で、その演技もサイレントでは通用するもののトーキー映画では使いものにならない。所属会社は他社に遅れまいと、このコンビでトーキー作品を作るも、試写会では技術的な不備もあり観客からは酷評される。一計を案じたドン達は作品をミュージカルに変更、リーナに黙ってドンの恋人キャシー(レイノルズ)にリーナの吹き替えをやらせる。
ドンにぞっこんのリーナは、公開前にその事を知り、キャシーへの嫌がらせの意味もあって、今後5年間はノンクレジットでキャシーに自分の吹き替えをやらせようとするが・・・というお話。
ブラジル出身の歌手マルシアによく似たジーン・ヘイゲンは、この映画でアカデミー助演女優賞にノミネートされたそうです。実はちゃんと歌える美声の持ち主なのだそうで、しかしながらココでは間抜けで嫌みな女を演じて、見終わってみると彼女の印象が一番残っておりました。
ミュージカル・シーンがふんだんにあって、その分ストーリーは所々脱線ぎみ。個人的な好みから言えば推薦映画とはならないですな。大スクリーンでゆっくりと観れば、オコナーのアクロバティックなダンスやシド・チャリシーの色っぽいダンスなど見応えありそうですが・・・。
「雨に唄えば【原題:SINGIN' IN THE RAIN 】」なのに、雨のシーンも少なかったなぁ。
デビー・レイノルズ。“スター・ウォーズ”のレイア姫、キャリー・フィッシャーのお母さんですが、この頃の女優の中では個人的にはいまいち顔の印象が弱い人です。サンドラ・ディーとかコニー・スティーブンスなんかの顔が先に出ちゃう。そう言えば、デビーとコニーはどちらもエディ・フィッシャーと結婚していたんですな。フィッシャーはリズ・テイラーとも結婚している。結構なプレイ・ボーイでやんすな。
梅雨時にはピッタリと、先日からNHK-BS2でやっているアメリカのミュージカル映画特集の中の「雨に唄えば」を観ました。ジーン・ケリーが雨の中で傘を振り回しながら唄い、踊るシーンは何度もTVで見ていたけれど、実は全編を通して観るのは今回が初めてです。
♪アイム シ~ンギニンザ レイン ・・・♪
何度聞いても楽しい歌ですなぁ。哀しい時には坂本九の「♪上を向いて歩こう」、楽しい時にはコレを思い出します。「時計じかけのオレンジ(1971)」では不気味な使い方をされましたがネ。
あの雨の中のジーン・ケリーのシーンで、下町の若い男女の恋物語と勝手に思い込んでおりましたら、ジーン・ケリーが扮するのは寄席芸人を経て銀幕のスターになったサイレント映画の男優で、ハリウッドがトーキーに移行する時代の軽~い内幕ものでありました。
*
ドン(ケリー)とのコンビでドル箱スターになっている女優リーナ(ヘイゲン)は悪声の持ち主で、その演技もサイレントでは通用するもののトーキー映画では使いものにならない。所属会社は他社に遅れまいと、このコンビでトーキー作品を作るも、試写会では技術的な不備もあり観客からは酷評される。一計を案じたドン達は作品をミュージカルに変更、リーナに黙ってドンの恋人キャシー(レイノルズ)にリーナの吹き替えをやらせる。
ドンにぞっこんのリーナは、公開前にその事を知り、キャシーへの嫌がらせの意味もあって、今後5年間はノンクレジットでキャシーに自分の吹き替えをやらせようとするが・・・というお話。
ブラジル出身の歌手マルシアによく似たジーン・ヘイゲンは、この映画でアカデミー助演女優賞にノミネートされたそうです。実はちゃんと歌える美声の持ち主なのだそうで、しかしながらココでは間抜けで嫌みな女を演じて、見終わってみると彼女の印象が一番残っておりました。
ミュージカル・シーンがふんだんにあって、その分ストーリーは所々脱線ぎみ。個人的な好みから言えば推薦映画とはならないですな。大スクリーンでゆっくりと観れば、オコナーのアクロバティックなダンスやシド・チャリシーの色っぽいダンスなど見応えありそうですが・・・。
「雨に唄えば【原題:SINGIN' IN THE RAIN 】」なのに、雨のシーンも少なかったなぁ。
デビー・レイノルズ。“スター・ウォーズ”のレイア姫、キャリー・フィッシャーのお母さんですが、この頃の女優の中では個人的にはいまいち顔の印象が弱い人です。サンドラ・ディーとかコニー・スティーブンスなんかの顔が先に出ちゃう。そう言えば、デビーとコニーはどちらもエディ・フィッシャーと結婚していたんですな。フィッシャーはリズ・テイラーとも結婚している。結構なプレイ・ボーイでやんすな。
・お薦め度【★★★=ミュージカルファンは、一度は見ましょう】
<時計じかけのオレンジ
ホントこれではトラウマになりそうな使われ方で恐かったです。
<フィッシャーはリズ・テイラーとも結婚
お隣にリズが住んでいて、リズが人の玩具を欲しがって奪っちゃったというのがもっぱらの評判ですよね。
あぁ、フィッシャーとリズの件は確かにそんなゴシップ談がありましたねぇ。
音痴女優さんの声、実は素晴らしいんですってね~~
TBもさせていただきま~~す
「沈黙の戦艦」にも同じ様なジーンがありましたが、確かにココのデビーちゃんは魅力的でした。踊りも肢体も!
ミュージカルが苦手の人にはそこを何とかしてもらいたいところですが、「ザッツ・エンタテインメント」ファンにはそこがたまらないところでもあるのでしょうね。
ケリーの家での3人のダンス、何度も撮ったけど、テイク1が使われたそうです。まったく凄い人たちです。
>テイク1が使われたそうです。
ハハァ。大変ですよね、俳優さんは。
「メリー・ポピンズ」も所々脱線するところがありました。気分に余裕がないと、どうしても気になっちゃうかも・・・。
いっそ、アルコールでも入れて観た方が楽しめるんでしょうねぇ。
僕もお話は一番ジーン・ケリー主演作の中で一番面白いとは思います。
ナンバーの創意工夫では「踊る大紐育」「巴里のアメリカ人」には及ばない感じ。
スタンリー・ドーネンが演出を担当したミュージカルでは、弊記事へのコメントで言及された「略奪された七人の花嫁」がアクロバティックな踊りがご機嫌で、楽しかったですね。
これは映画館で観ました。
>デビー・レイノルズ
そりゃ残念(笑)。
彼女の歌った「タミー」は名曲。ご存じでなかったらお聴きくださいませ<(_ _)>
脱線するヤツは、舞台のミュージカルがそうなんじゃないかなと思ってます。^^
>彼女の歌った「タミー」は名曲。
ポートレイト・クイズの最初の方で、TV版の「タミー」で主役を演じた可愛らしいデビーさん(レイノルズさんではありません)を紹介しましたが、僕にとっての「♪タミー」はこのTV番組の記憶が最初なんです。当然同じ曲が流れました。
当時は小学生だったかなぁ~
やはり演技であの声を出していたんですね!
劇中での扱いは酷いけれど、役としては一番印象に残るもので、彼女の好演もあったからと納得できました。
あと、タイトルの割に雨のシーンが少ないのは同感です。宣伝に一番良いシーンの曲名をタイトルにしただけだったりして…。
「時計じかけのオレンジ」で使われていたというのも気になります。苦手だけど、いつか再見しようかな~。
怖いですね~ぇ。
僕も好きな映画ではないんですが、最近の少年少女の暴力事件を聞くと、キューブリックの先見性がお見事だなぁと。
多分封切り以来観てないので、再見したい1本です。