「へそが見れればそれでいい」
ミラ・ジョヴォヴィッチが主演だっていうだけで観てきた。
冒頭、クレジットが表示されるときにアメコミ(?)のウルトラヴァイオレットが、次々に登場する。
どうしてアメコミ風のビジュアルがミラ・ジョヴォヴィッチに変換されるのか、アメリカ人の考え方ってのは理解できない。まあ、これは映画と全然関係ない(と思う)ので、どうでもいいことなんだけど。
んで、この映画の最大の見所は、なんといってもミラ・ジョヴォヴィッチの美しさ。もう、それだけに尽きる。
劇中、ずっとおへそを出しているんだけど、もうそれさえあればこの映画の大半は楽しめたようなもんだ。
んで、このミラ・ジョヴォヴィッチの美しさのおかげで、アクションシーンがさらに引き立っているのも見逃せない。
2丁拳銃を使った格闘技風のアクション(ガンカタっていうらしい。監督のカート・ウィマーが『リベリオン』(未見)で編み出したアクション)や、剣を使ったアクションもこれまた格好良い! なんか、座頭市みたいで。
細かくカットで繋いで編集しまくってってカンジだったけど、こういうアクションがあったって良いと思う。身体的に未熟な分は、演出でカバーしちゃえばいい。
それとミラ・ジョヴォヴィッチは見栄を切るときが惚れ惚れするぐらいに美し格好いいので、アクションの間が光るんだ!
こういう美しくて格好いい人がアクションを決めるってのは、それだけで十分に映画としてウリになると思った。
ちなみにヴァイオレットは奇妙なウィルスに感染して、超人的な能力を得たってことになってる――『バイオハザード2』と一緒じゃないか。
まあ、見所はそんなもんかな。
ストーリー序盤は、ヴァイオレット(=ミラ)の格好いいアクションの連発で、正直、これだけで映画が終わったって良いと思ったぐらいだ。
質量保存の法則や重力を変更できる科学力なのに、妙にローテクな身体検査とかは、きっとファンサービスなんだと思う(笑)。
(口や目に検査棒突っ込まれて、あんぐり口を開けてるミラはカワイイ)
でも、運搬を依頼されていたブツが、実は人間の子供だったと判明してからは……。
ハッキリいって、オレは子守アクション(貴重な存在の子供を主人公が保護しながら右往左往するアクション映画)は嫌いなんだよね。
展開がもっさりするのと、家族愛だとか、ヒューマニズムだとか、そういう甘っちょろいものが邪魔だから。
この映画も例に漏れず、ヴァイオレットが妙にセンチメントなカンジになっちゃって……完全無欠のヒロインより、こういう脆さもあった方がって考えなんだろうけど、オレ的には興ざめだった。
あとは、なんかテキトーに敵が暴れて、ヴァイオレットがかちこみに行って、ぶった切って終わりってカンジだった。
なんか、細かい設定とかあったかもしれないけど、もう覚えてない。
オレはミラ・ジョヴォヴィッチのアクションと美しさを十分に堪能できたので、それだけで満足です。
『ウルトラヴァイオレット』(映画館)
http://www.sonypictures.jp/movies/ultraviolet/
監督:カート・ウィマー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、キャメロン・ブライト、ニック・チンランド、他
評価:5点(ミラに∞)
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