世田谷区あべ力也のひとり言

世田谷区あべ力也が日常生活の中で感じたことを、政治的な内容にこだわらず多岐にわたり感想を述べる本音の呟き。

小池氏当選は自民党の勝利か 得票分析で見える薄い支持 #日経新聞

2024-07-08 14:37:00 | Weblog
小池氏当選は自民党の勝利か 得票分析で見える薄い支持 #日経新聞
7日投開票の東京都知事選は、国政与党の自民、公明両党などが支援した現職の小池百合子氏が3選された。4月の衆院3補欠選挙や5月の静岡県知事選で敗北が続いた自民党にとっては久々に明るいニュースだが、小池氏当選を自民党の勝利とまでいってよいのか。同日選だった9つの都議補選と合わせて、自民党のいまの党勢を見てみよう。

小池氏の得票、基礎票ドンピシャ
4年前、小池氏は都知事選で過去2番目に多い366万票を獲得した。自民党や公明党の支持層に加え、無党派層の5割の支持も得て次点の4倍超という大差で再選された。これはさすがに出来すぎだった。

都庁舎のプロジェクションマッピング経費問題などで批判があったことから、陣営は無党派層の支持の低下は覚悟した。注目すべきは、政治資金不記載問題などによって自公支持層が棄権や反自民候補への投票を選ぶかどうかだった。



結論からいえば、目減りは全くなかった。2022年の参院選の東京選挙区での自民、公明、都民ファーストの会の4候補と乙武洋匡氏(今年の衆院東京15区補選に小池氏のバックアップを得て無所属で出馬)の総得票289万票を上回る291万票をたたき出した。基礎票ドンピシャである。

出口調査をみても、自民党支持層は1割超が広島県安芸高田市長だった石丸伸二氏を選んだものの、国政の与野党対決を前面に打ち出した蓮舫氏にはほとんど流れていない。自民党におきゅうを据えるため、野党第1党に投票しようという有権者が皆無に近かったことは、自民党にはかなり心強い動きだろう。

蓮舫氏、「9・6・3」達成できず
この傾向が次の衆院選でも続くかどうかは、少し割り引いて考える必要がある。自民党の稲田朋美幹事長代理は「小池氏の勝利が自民の勝利ではない」と語った。この知事選は小池氏うんぬんというよりも、立憲民主党、共産党、社民党が推した蓮舫氏の独り相撲という感じだったからだ。


落選が確実になり、取材に応じる蓮舫氏(7日、東京都千代田区)
野党の選挙必勝法として永田町でよく語られる「9・6・3の法則」をご存じだろうか。野党勢力の9割をがっちり固めたうえで、好感度を高めて無党派層の6割を得る。そして内紛などにつけこんで与党票の3割を奪うというものだ。岸田文雄内閣の支持率が低迷しているとはいえ、日本経済新聞・テレビ東京の6月世論調査の政党支持率は自民党31%、立憲民主党9%となお大きく開いている。身内を束ねただけでは番狂わせは起きないのだ。

蓮舫氏は与党票にも無党派層にもあまり食い込めなかった。4年前の都知事選でほぼ同じ枠組みで戦った宇都宮健児氏の84万票よりはましだったが、2年前の参院選の東京選挙区で立憲民主党、共産党、社民党の4候補が獲得した総得票178万票に遠く及ばない128万票に終わった。

都議補選も立共が不振
同日選挙だった9つの都議補選はどうだろうか。各候補に小池氏ほどのアピール力がない分、支持基盤である政党のいまの地力が見えやすい。自民党の石破茂元幹事長は「衆院選の先行指標」と位置付けていた。


政治資金不記載で役職停止処分を受けた萩生田前自民党政調会長の地元・八王子市の東京都議補選で、自民党の公認候補が落選した
自民党は8選挙区に公認候補を擁立し、2勝6敗だった。この数字だけを見ると、自民党惨敗と感じるかもしれない。だが、より際立ったのが都知事選と同じく、立憲民主党と共産党の共闘の不振である。両党は選挙区ごとに候補を住み分け、相互支援したが、当選したのは足立区だけだった。都民ファーストの会が勝利した中野区と北区の次点はいずれも自民党で、共産党は3位に沈んだ。

自民党への批判票は保守・中道の都民ファーストの会にまでは向くが、旧民主党系の立憲民主党などには回らないというのは、17年の都議選以来の傾向である。都ファに投票した有権者は、次の衆院選で立共サイドよりも自公サイドに投票する可能性の方が高いことを考えれば、自民党にとって先行きは必ずしも暗くない。

八王子市での自民敗北は石丸ファクター
では、八王子市で自民党の公認候補が落選したのは、同市を地元とする萩生田光一前政調会長による政治資金の不記載問題のせいではないのか。影響ゼロではないが、より大きかったのが「石丸ファクター」である。3年前と今回の都議選・同補選の自民党・公明党・都民ファーストの会の総得票と立憲民主党・共産党の総得票を比べてみたい。



自公サイドは得票を1.6万票減らしており、これが萩生田氏への批判票の流出なのかもしれない。ただ、それが立共サイドに乗っても当落は変わらない。ポイントは立共サイドの得票が倍増したことにある。

その要因は投票率が21年は42.94%、今回が55.67%と全く違ったことにある。立共の集票活動にはここまでの投票率押し上げ効果はない。ふだんは選挙と縁遠いが、石丸氏に入れたくて今回は投票所に来た。そういう有権者が、ついでに投票した都議補選で石丸氏に相当する候補がいないので、自民党でない側に投票した。これはあくまでも仮説だが、いちばんふに落ちる説明である。

1990年代の日本新党や今回の石丸氏のような、政治と縁遠い人を動員できる政治勢力が現れれば、自民党への消極的な支持は吹き飛ぶのだろう。

#維新、#都議補選で議席獲得ならず  #維新終わりの始まり

2024-07-08 08:04:00 | Weblog
#維新、#都議補選で議席獲得ならず  東京維新幹部「もともと厳しい」 #維新終わりの始まり
:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASS77536MS77UTFK00FM.html #維新 #東京の政治