むかし読んだ安部譲二の「塀の中の懲りない面々」で
雑居房から独房に移る方法が、大いびきをかいて同房人を
困らせるのがいいと書いてあったのを思いだした。
そこでオレは大声で寝言を言った。一晩中言った。もちろん芝居だ。
次の晩からオレは独房入りとなった。オレには孤独がよく似合うのだ。
むかし読んだ安部譲二の「塀の中の懲りない面々」で
雑居房から独房に移る方法が、大いびきをかいて同房人を
困らせるのがいいと書いてあったのを思いだした。
そこでオレは大声で寝言を言った。一晩中言った。もちろん芝居だ。
次の晩からオレは独房入りとなった。オレには孤独がよく似合うのだ。