猫町3丁目アパート 屋根裏工房

『屋根裏工房』は自称ゲイジュツ家たちの溜まり場 
いま『イエロースットン刑務所』を連載中〜!

百人一句-80

2011-08-17 | 百人一句

秋の夜に聞こえてくるのは、虫の音ばかりじゃありません。

月の光の差し込む部屋で、はずかしそうに十二単衣を脱ぐ絹ずれの音

 

いいよなぁ、貴族の旦那は。脱いでいるのがたとえブスでもさ。

悔しいから旦那の詠んだ和歌は載せてやらんは!   と思ったけど載せるよ。

秋風に たなびく雲の  絶え間より  もれ出づる月の  影のさやけき


百人一句-79

2011-08-06 | 百人一句

海を隔てた淡路島の上に秋の月が登り、墨絵のように美しかったので、

彼女もついつい衣を脱ぐ気になった・・・兼昌の旦那はそこのところは計算ズミで、

耳元でこんな和歌をささやいた・・・彼女はメロメロ。  旦那、悪いやつだね。

淡路島 通ふ千鳥の鳴く声に 幾夜寝ざめ 須磨の関守

 


百人一句-78

2011-08-04 | 百人一句

平安時代の貴族の旦那は、みんな和歌を詠むのが上手いけど

この時代は、和歌を詠まないと女にもてなかったのかな。

出世できなかったのかな。 ま、山豚火など、とてもじゃないが

貴族の仲間にも入れなかったね。紫式部と友達にもなれなかったね。

 

瀬をはやみ  岩にせかるる滝川の  われても末に  あはむとぞ思う

崇徳院の旦那、顔に似合わずいい歌を詠んでいますね。


百人一句-77

2011-08-02 | 百人一句

旦那、ずいぶん長い名前だね。どうしてこんなに長いんです。まるで寿下無だよ。

法性寺入道前関白太政大臣さま~、って旦那を呼ぶ彼女もたいへんだ。

 

百人一首の歌、みなさん上手いなぁ。

わたの原  漕ぎ出でて見れば  ひさかたの  雲居にまがふ  沖つ白波

 


蝉時雨

2011-08-01 | 某月某日

俳句には四季を表す季語を入れる、これが決まりです。

季語も一つだけ、というのが決まりです。二つでも三つでもダメなのです。

 

この句には 真夏、涼しき、蝉しぐれ、と三つの季語。

まったくどうしょうもない俳句です。

 

多分、誰でもしっている有名な句に

目に青葉 山ほととぎす 初かつを 素堂

というのがあります。季語が三つです。

高名な俳人が詠んだ句は、季語が三つでもいいのです。そうかなぁ。

 

 

 新しいMacを入れたが、まだ使いこなせない。

いつまでもブログが更新出来ないので、旧Macに戻して更新です。