啓作さん(82歳)農業
一人暮らしの老人
足が不自由になって
民生委員さんが
ヘルパーを紹介した
啓作さんは
今まで自分で
できることは何でもやった
米を作り
野菜を作り
そして
包丁を砥ぎ
藁を編んで
山菜取りの時に使うバッグを作った
藁のスリッパや
ご飯が冷めにくいようにと
お櫃(ひつ)のカバーも藁で編んだ
近所の神社の草刈りも
頼まれなくてもやったし
しめ縄も
村の人がやらないので
自分で作って飾った
啓作さんの自慢は
登山囃子の太鼓を叩くこと
町の企画でフランスにも行ってきたと
アルバムを見せてくれた
その彼が続けたことは
ヘルパーさんに世話になるからと
いつもヘルパーさんの帰り際には
白菜やほうれんそうジャガイモなどの野菜を
お礼にと手渡した
「人から借りたら返すのが礼儀だ」
そう啓作さんはつぶやいた
借りるということは
自分のマイナス
気持ちが重たくなる
その重たさを軽くするために
自分のできることで返す
啓作さんの思想だ
立ち位置だ
もし人の親切を受けて
借りっぱなしだったら
貸した人は借りた人を
どう思うだろうか
あんなにしてやったのに
何にもお返しが
来ないと思うだろうか
困ったらお互いさまが
昔は隣組同士
結いというつながりもあったのだ
返せない人は
どう思うだろうか
申し訳ないと
思わない人はいないだろう
何にも返せない人は
何を返したらよいのだろうか
感謝という気持ちの表明だけで
良いのだろうか
一人暮らしの老人
足が不自由になって
民生委員さんが
ヘルパーを紹介した
啓作さんは
今まで自分で
できることは何でもやった
米を作り
野菜を作り
そして
包丁を砥ぎ
藁を編んで
山菜取りの時に使うバッグを作った
藁のスリッパや
ご飯が冷めにくいようにと
お櫃(ひつ)のカバーも藁で編んだ
近所の神社の草刈りも
頼まれなくてもやったし
しめ縄も
村の人がやらないので
自分で作って飾った
啓作さんの自慢は
登山囃子の太鼓を叩くこと
町の企画でフランスにも行ってきたと
アルバムを見せてくれた
その彼が続けたことは
ヘルパーさんに世話になるからと
いつもヘルパーさんの帰り際には
白菜やほうれんそうジャガイモなどの野菜を
お礼にと手渡した
「人から借りたら返すのが礼儀だ」
そう啓作さんはつぶやいた
借りるということは
自分のマイナス
気持ちが重たくなる
その重たさを軽くするために
自分のできることで返す
啓作さんの思想だ
立ち位置だ
もし人の親切を受けて
借りっぱなしだったら
貸した人は借りた人を
どう思うだろうか
あんなにしてやったのに
何にもお返しが
来ないと思うだろうか
困ったらお互いさまが
昔は隣組同士
結いというつながりもあったのだ
返せない人は
どう思うだろうか
申し訳ないと
思わない人はいないだろう
何にも返せない人は
何を返したらよいのだろうか
感謝という気持ちの表明だけで
良いのだろうか
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