循環無端~cycle endless~

土を耕し野菜を栽培する。栽培した野菜を発酵作用等で加工し、食す生活を夢見ています。

創作・短歌

2017年11月30日 13時34分02秒 | ETUDE
・月々に馴染みの来るや晦日には終いというか始まりというか

・電話にて兄妹と語らいぬ弘前からは八時間の距離

・舞う雪が花びらに見え歩を止めぬ明日から師走冬の入り口

・凍ったり融けたりもするわが心凍らせ時か融かし時か

・紅いのがりんごじゃないの皮の中旨いのだって見ためじゃないから

・ミサイルを打ち上げた後の正恩は湯船の中で不安を持つや

・紅いのがりんごじゃないの皮の中旨いのだって見ためじゃないから

・人はみな職業という着ぐるみで生きているだけ中身は人類

・連れ添いて同じ道行するけれど己分からず相手分かるや

・連れ添いて四十年を暮らし居る目指せる方向同じに持ちて

・三島のね美しき星読んだけど僕のカミさん土星人らし

・一万日以上君と過ごしてた言葉なくてもわかるお互い

・戦後はね欲しがりません死ぬまでは物欲という銭失いは

・人生で火傷するよな恋をする圧力鍋のふただったぼく

・大木の陰で楽して何分かるそう父のいう旅に出た我

・激しさはハタハタのごと時化の海大事な命産み落とす性



創作・短歌

2017年11月29日 12時53分25秒 | ETUDE
11/29

・夏の昼紙芝居屋が自転車でドンドコドンと太鼓鳴らすよ

・悪童は鼻たらしつつ集まりぬ土管の中が秘密基地なり

・じらしつつ冬と春とが陣取りで見ている子らの風邪ひき増えぬ

・便利さの裏側に住む怪奇性貧乏神か弁財天か

・ねばならぬそういうスタンス回避せる幼き時より我は異端児

・海峡を越えて来たりぬ渡り鳥ビョウビョウと鳴る竜飛岬に

・いつだろう通い詰めたるスナックのボトルキープの残りの酒は

・酔漢は前日のこと記憶なし財布の中身と話をしてる

・不意に来る電話ってやつの恐ろしや頼りし人が緩和病棟

・あ、そんなに急に答えを出されては僕としてもだ春は遠くて

・いい仕事やってるかいと聞いたけど君の笑顔は楽しそうだね

・痩せたかい?はい少しだけとか答えてる体重じゃなく心の方さ

ハンサムウーマンに参加

2017年11月29日 06時52分09秒 | 徒然なるままに(日記)
11月29日(水)最高気温12℃ 曇り/雨 最低10℃

 
 昨日は久しぶりの「ハンサムウーマン」への参加。気心が知れた方々13名の会合。

 新たに出会いもあり、昔の仲間の活躍も聞くことができて、先ずは心が豊かな
夜を過ごしました。
 
 一人一人の近況紹介に始まり、ゲストスピーカーは同じ旧岩木町の高岡に住む
高木恵美子さん。いろいろどこの家庭でもある課題をクリアする過程を紹介されました。
そして古民家を使って新たな夢の実現のために、息子さんと再スタートしようとしているとのことでした。
前向きに明るく生きようとする姿は、聴いている側も希望につながる気持ちになりました。

 昨日のキーワード「楽心」「笑心」
 
 
・雪囲い来年の実り期待して

 

 
 

 

創作・短歌

2017年11月28日 17時05分59秒 | ETUDE
・難解なパズル解くよに枝切りぬ霜降りておる冬の入口

・木の気持ちわかって初めて枝切りぬ陽の当たるさま頭に描きて

・初冬には雨がちな日が多くてもこんなに明るい日も混じったりして

・白鳥の飛行編隊ブイ字型今日の昼食稲穂定食

・時々は気を病みながら突っ伏して今朝の信号皆赤ばかり

・占いを毎朝読みて出かけ居るいいことばかりを頭に描きて


二千七百の夏と冬(上・下巻)荻原浩著作 読了

2017年11月28日 07時08分45秒 | 徒然なるままに(日記)
11月27日(月)晴れるも寒し

 

 荻原浩著作 「二千七百の夏と冬」(上下巻)読了。

 縄文時代の若き男女の遺骨が発掘された。その遺骨が示した縄文時代から弥生時代への移行期を描いた冒険ロマン小説と表現すればよいのだろうか。
狩猟生活をする民と海のエリアで暮らす漁民の物々交換で相互交流をする部族。お互いに生活空間の違いの中で巻き起こる、想像を超える情報。

 父は山に入ってクマと闘って死んでいった。その父のようにまた青年が自分の力を試しに山を越えていく。
 不思議な少女と山で一夜を明かす青年。そして再会の日がやってくる。二人は宿命的な邂逅によって愛し合うようになるが、部族の長の妻となるべき少女を
奪った罪で命を狙われる青年。

 現代に生きる女性新聞記者の縄文時代の取材活動の中で、縄文時代の若き男女の遺骨が発掘される。その遺骨が語る壮大な冒険ロマン小説とでもいえばよいのだろうか。
山田風太郎賞受賞作品。思わず最後まで読み切りたくなる小説でした。