昨日は、北海道上川町で4.9℃まで最低気温が下がるなど、残暑が続く中にあっても北の方から徐々に秋の気配が近づいてきているようです
(画像は気象庁ホームページより)
さて、だいぶ日にちが開いてしまいましたが、今回は前回に引き続き、岩手県~福島県までの歴代最高気温ランキングをご紹介したいと思います📝
【岩手県】
第1位 釜石市釜石(沿岸南部) 38.8℃ 1994年8月14日
第2位 岩泉町岩泉(沿岸北部) 38.5℃ 1994年8月12日
第3位 一関市一関(内陸) 38.2℃ 1994年8月9日
第4位 普代村普代 (沿岸北部) 37.7℃ 1978年8月3日
第5位 宮古市川井(沿岸北部) 37.5℃ 2007年8月13日
第5位 山田町山田(沿岸北部) 37.5℃ 2015年7月14日
第5位 大槌町新町(沿岸南部) 37.5℃ 2015年7月14日
*意外にも、内陸は一関のみで、その他は沿岸北部と沿岸南部の地点が占めました。
これらの気温が記録された日は、南西の風が吹きやすく、フェーン現象が発生した
ことにより気温が上昇したものと思われます。
ちなみに4位の普代村の気温が記録された1978年8月3日は、青森県や秋田県でも
記録的な暑さとなった日です。
【宮城県】
第1位 南三陸町志津川(気仙沼地域)38.0℃ 1994年8月14日
第2位 丸森町丸森(東部仙南) 37.6℃ 2015年7年14日
第3位 栗原市築館(登米・東部栗原)37.3℃ 1994年8月14日
第3位 仙台市仙台(東部仙台) 37.3℃ 2018年8月1日
第3位 名取市名取(東部仙台) 37.3℃ 2018年7年22日
*宮城県内は、北部から南部まで比較的気温差が小さく、東北の中では南に位置する割に、
極端な暑さにはなりにくいようです。
これは、県内全般的に海からの風が入りやすい地形のためと思われます。
【山形県】
第1位 山形市山形(東南村山) 40.8℃ 1933年7月25日
第2位 鶴岡市鼠ヶ関(庄内南部) 40.4℃ 2019年8月15日
第3位 酒田市酒田(庄内北部) 40.1℃ 1978年8月3日
第4位 鶴岡市鶴岡(庄内南部) 39.9℃ 1978年8月3日
第5位 酒田市浜中(庄内北部) 38.4℃ 2019年8月15日
*さすが、東北屈指の猛暑県、山形県です。
なんと、40℃越えの気温を記録している地点が3地点もあります😲
ちなみに、山形市の40.8℃は、2007年に岐阜県多治見市に破られるまでのしばらくの間、
国内の最高気温の記録でした。(現在は、8位タイの記録です)
そして、この1位~5位までの気温が記録されたのは、いずれもフェーン現象の発生時です。
特に、台風接近時には、日本海側の庄内地方で猛暑になることが多くなっています。
【福島県】
第1位 伊達市梁川(中通り北部) 39.7℃ 2015年8月5日
第2位 福島市福島(中通り北部) 39.1℃ 1942年8月15日
第3位 会津若松市若松(会津中部) 38.5℃ 2018年8月23日
第4位 喜多方市喜多方(会津北部) 38.0℃ 1994年8月16日
第4位 二本松市二本松(中通り中部) 38.0℃ 2020年8月11日
*山形県と並んで、東北の中では暑さが厳しい場所として知られる福島県。
特に、内陸部の中通りと会津地方で暑さが厳しいことが分かります。
ちなみに、福島県内では、4位タイの二本松市をはじめ、最高気温の記録を
今月塗り替えた地点が7地点もあります。
最後に、北海道~福島県まで全部合わせた歴代最高気温ランキングベスト10をまとめてみました。
【北海道・東北歴代最高気温ベスト10(各地点1位の値のみで集計)】
第1位 山形市山形(山形県) 40.8℃ 1933年7月25日
第2位 鶴岡市鼠ヶ関(山形県) 40.4℃ 2019年8月15日
第3位 酒田市酒田(山形県) 40.1℃ 1978年8月3日
第4位 鶴岡市鶴岡(山形県) 39.9℃ 1978年8月3日
第5位 伊達市梁川(福島県) 39.7℃ 2015年8月5日
第6位 佐呂間町佐呂間(北海道) 39.5℃ 2019年5月26日
第7位 能代市能代(秋田県) 39.1℃ 1978年8月3日
第7位 福島市福島(福島県) 39.1℃ 1942年8月15日
第9位 帯広市帯広(北海道) 38.8℃ 2019年5月26日
第9位 足寄町足寄(北海道) 38.8℃ 2019年5月26日
第9位 池田町池田 (北海道) 38.8℃ 2019年5月26日
第9位 釜石市釜石(岩手県) 38.8℃ 1994年8月14日
ベスト10を見てみると、4位までは全て山形県が占め、5位以下は、北海道が4地点、福島県が2地点、秋田県と岩手県が1地点で、青森県と宮城県は1つも入りませんでした。
猛暑になるのは、主に太平洋高気圧の張り出しが強く、南西~南の風が吹くとき、又は、日本海を低気圧や台風が北上し、南風が吹き込むときですので、それらの条件の時にフェーン現象が起きやすい地点ほど、高い気温になりやすいと思われます
この先も、もうしばらく暑い日が続きそうですので、熱中症には要注意です