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あの日、君は何をした/まさき としか(著)

2022-10-07 | まさきとしか
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【あらすじ】

北関東の前林に住む水野いづみは、夫と二人の子供の四人暮らし。
平凡で充実した日々を過ごしていたが、息子の大樹が殺人事件の逃亡犯に間違われ、自転車で逃げる途中、トラックに跳ねられ死亡したことで、いづみの生活は一変する。
事故のあったあの日、大樹がなぜ深夜に家を抜け出したのか。

15年後。
新宿区で、若い女性が殺害される事件が発生。重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。
この事件を担当することになった三ツ矢と田所の二人刑事が、捜査を進めていく中で、15年前の死亡事故と、不倫殺人事件に深い関わりがあることを突き止める。

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親子をテーマにしたミステリー小説。

母親の子供を思う気持ちが、歪んだ愛情へと変わり、それが狂気じみていて怖いのですが、
すごく面白かったです。

とにかくよく練り上げられていて、誰が犯人でも不思議ではありませんでした。

登場しても不思議ではない人物が、なかなか登場せず、いつ登場するのかと引き込まれながら読み進めていくと、実はそこにいる人物があの人だったと言う驚愕。

しかも、大樹がなぜ深夜に抜け出し、あの日、何があったのか、そのヒントを知る手がかりとなる人物の証言で、さらに驚愕すると言う。

「わからない」ことを、とことん追求していく少し変わり者の三ツ矢と、そんな三ツ矢に振り回されながら、事件を追う田所のコンビもまた面白くて、ところどころで笑いました。

三ツ矢と田所のコンビ第二弾。

こちらもすでに読み終えていますので、近いうちに更新します

 

 

 

 


カエルの楽園/百田尚樹(著)

2022-10-07 | 百田尚樹

 

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【あらすじ】

争いが絶えず、国を追われた2匹のカエルが百舌鳥などに狙われながらも、命からがらようやく辿り着いた場所は、ナパージュと言う争いのない、楽園の国だった。

ナパージュに住むツチカエルが言うには、三戒の掟があるからこの国は平和でいられるのだと言う。

三戒の掟とは、「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための武器を持つな」と言うもの。

また、エンエンに悪いことをしたナパージュのカエルたちは、スチームボードの戦いに負けた時、三戒と謝りソングを教え込まれていると言う。

しかし、三戒破棄の声が上がる中、隣国のウシガエルが、ナパージュに不法侵入する動きが見られ、、、、、

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寓話に仕上げられた話ではあるけど、読むと今の日本を象徴していることがわかります。
櫻井よしこさんの解説によれば、Japanを逆さまに読むと、ナパージュになるそうで、なるほど。と思いました。

また、この物語に出てくる登場人物(カエル)も、実在する人物ばかりだそうです。

詳しくはここでまとめられていますが

 

『カエルの楽園』百田尚樹の元ネタ32個まとめ〜登場人物・国など | ウィルときしん

『カエルの楽園』百田尚樹の元ネタ32個まとめ〜登場人物・国など | ウィルときしん

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ウィルときしん

 

調査中になっている人物。
ヘタクソな絵かき、スーアンコーは蛭子能収さんでしょうか?過去にかけ麻雀で逮捕されてますよね?
スーアンコーと言えば、麻雀の役に四暗刻があったので💦

リトルリリーは、吉永小百合さんかな?
リトルは小さい。リリーは百合。
繋ぎ合わせると小百合になります。

吉永小百合さんは過去に、平和主義とは武器を持たないことだと発言したことで、波紋を読んだことがありました。

 

レビューサイトで、これは意見が分かれるのコメントがありましたが、確かにその通りだなと思います。

私自身、以前は憲法改正には消極的でしたが、中国の動きを見ていると、この物語の結末と同じような現実を迎えることになるのかと考えると怖い気がします。

ロシアのウクライナ侵攻を見てると、いつまでも平和ボケではいられないと思いました。