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娘がいじめをしていました/しろやぎ秋吾(著)

2023-06-02 | レタスクラブ


【あらすじ】
 
娘の愛が、仲良しだった小春ちゃんをいじめていると馬場小春の母親から電話をもらい、加奈子は混乱します。
 
加奈子は夫と愛の3人で、謝罪のため馬場家を訪れますが、小春ちゃんは翌日から不登校に。
 
不登校の娘を心配した馬場千春は、職場で耳にしたフリースクールに通わせてみようと考えますが
夫の説得もあり、小春は学校へ行くことを約束します。
しかし翌朝、小春は布団から出てこられず、学校を休むことに。
 
 
一方、愛のいじめがSNSで拡散されていることを知った加奈子。
さらに愛は、学校でいじめを受けていると加奈子に打ち明けますが
加奈子も学生時代にクラスメートからイジメにあった経験から娘を許すことができず
自自業自得だと、冷たく突き放します。
 
数日後、愛が事故にあったと警察から連絡が。
 
【感想】
 
愛の母親、赤木加奈子の葛藤。
小春の母親、馬場千春の葛藤。

全てが親の視点で描かれているため、いじめの内容も曖昧なまま
最後まで解決策もなく、読んでる側としては、少々消化不良な感じですが
親の立場で考えた時、いろいろ考えさせられる内容でした。

子供がいじめられていると知った時、親は冷静でいられるか。
子供がいじめをしていると知った時、親はどう対応すれば良いか。

子供との向き合い方を間違えると、こうなってしまうのだなと思いました。

2人の子供を育てている娘が当事者の親になった場合、冷静に対処できるのか、心配になりました。