2016年5月読了
当時の民主党議員が国会で取り上げられたことで話題になった1冊なのですが
読んだ後で、この問題をよくドヤ顔で取り上げたなと呆れてしまった記憶があります
タイトルがあまりにも過激だったので内容も過激なのかと思いきや、目立った過激さは感じられませんでした。
また、安倍首相を中心に、自民党批判を繰り広げられているのかと思うと、そうでもなく
拉致問題に関わった人たちほぼ全員が批判の対象で、民主党政権時代のお粗末な民主党の対応も批判されています。
このタイトルは、編集者の推しがあったそうです。
過激なタイトルだと目につきやすく購入者が増えると思ったのか、安倍批判を狙ったものなのか?
それにしても嫌なタイトルだなと思いました。
それに、憶測で書かれているであろうと思われる個所がいくつもあり
全体的に首をかしげたくなる内容の方が目立ちます
拉致被害者を迎えるため花束が必要だと参与に伝えても予算が無いと言われ、自分たちで用意したことに触れ
参与を批判されていますが、なぜ批判されなければならないのか疑問でした
もちろん一時帰国であれ、家族が戻ってきたのは嬉しいことです
花束を渡すことが悪いとは言いませんが、まだ帰国することすらできない拉致被害者がいるのに
彼らのご家族に配慮する思いまでは至らなかったのだろうか?
北朝鮮に残っている被害者家族があのシーンを見て、複雑な心境だったのではないか?。
そんなことを考えると、花束を用意してもらえなかったことくらいどうってことないように思う
最後の対談は全く共感できず、むしろ不快でならなかったです。
というか、対談相手がなぜ青木さんだったのでしょう?
青木氏の発言には前首相を批判したいだけで、そのためにこの問題を利用している印象が強く
客観的、論理的には語っていません。
冷静に読むには時間がかかりそうだったので、対談は全部を読むことができませんでした。
確かに北朝鮮を挑発する行為には賛同しかねるし、経済制裁を加えても逆効果だと私も思います
ただ、蓮池氏の書いたこの暴露本は挑発行為にはあたらないのだろうか?
被害者家族は蓮池氏の批判を繰り返していると、レビューのあちこちで目に留まり
工作員呼ばわりした自民党議員もいました。
相手を怒らせても問題は解決できないと蓮池さん自身が理解しているはずなのに、何か矛盾を覚えてしまうのです
過激な発言をしたことを本書で懺悔されてるのに、蓮池さんの短期な性格は今も変わってはいません。
これを読んだ主人が「思考が右から左に変わっただけじゃないか」と言うように
蓮池さんの本質、根っこの部分は何も変わっていないのです
安倍さんは拉致問題を政治利用したのかもしれません。
ただ、あの時安倍さんや小泉元首相たちの働き掛けで拉致問題が動いたのは事実で
安倍さんたちが動かなければ、弟さんは戻ってこなかったのではないでしょうか
批判と不満ばかりがやたらと目立ち、スッキリすると言うよりモヤモヤ感が残り
これを書いたことで、弟さんの立場を悪くさせているように思いました。