可哀相で・・母には言えない・・

弟のお嫁チャンと二人で気になる所を訪ねました
どちらも・・独りでは行けないのです

そこは私設のホームです

訪ねる人は・・母の妹 叔母さまです

何と挨拶すればいいのかしら・・
どんな風になられてるのか？
二人は　分かって貰えるのか・・

不安でイッパイでした

ドアが開き出てきた介護人が叔母の近くの人で顔見知りだったのです　話はわかり易くなりホッとしました

お嫁ちゃんを見て
「Aちゃんか？よう来てくれたのう」涙を流すのです

私を見て
「A子か？　元気だったか良かったのう！」また涙です
モチロン此方も涙です　でも・・さりげなく・・

一緒にお茶戴いて　
「戴こう」と菓子を食べるも無心の子供のようです
さわりの無い話をして少しのときを共にしました

あのシッカリした人とは思えない
弱々しく子供の様になって・・

帰り際もマタマタ涙
とても可哀相で・・辛かった

「また来てくれやね」
　　　　　　「また来るからね」


『A子も　早くいい人と結婚せないけんよ』
　　　　　　　　『ありがとそうするから・・安心してナ』

叔母さまは　アルツハイマー　　





アア・・この瞬間は３５年前なんだ
何とも言えない気持ちでした・・。