4月13日に不明の高熱、
翌日緊急入院して45日が経った。
長いようで短い、
短いようで長かった気もする
そんな今日、
息子が無事退院した。
私たち家族にとっては
まるで突然の大地震のように
当初は不安と恐怖に襲われた。
「この子が生きているだけで幸せ」
そう心から思えたあの時。
あの日心に過ぎった“もしも”が
今ここに無いことに感謝したい。
どんなことになっても
受け入れる覚悟はしたとしても
実際に可能性を目の当たりにしたら
目を逸らしたくなる。
人間って弱いもんだ。
そんな親の心配をよそに、
彼は自らの力と周囲の支えで
予想を上回る回復を見せている。
人間って凄いもんだ!
45日振りの外の景色は、
生まれたばかりの赤子みたいに
「何もかも新鮮」らしい。
術後の傷の完治までしばらくは
制約のある生活が続く。
それでも窮屈な病院生活に
サヨナラした初日の今日はきっと、
嬉しさのカタマリを
両腕に抱えているのだ。
「退院おめでとう」のケーキを
近所で人気のお店に買いに行き、
お店にあった一番大きいのを選んだ。
美味しいものが食べられる幸せ。
家族と一緒に過ごせる幸せ。
いろんな幸せのカタチを
今日はたくさん味わったようだ。
伸び放題の髪の毛をカットしたいと
明日はヘアサロンを予約している。
この新鮮な気持ちを
いつまでも持ち続けたいよね。
当たり前が有り難いと思える、
そんな毎日がきっと幸せなんだ。
これからの日々、
一緒にいられるうちは
一緒に幸せに過ごそうね。