先日、5年生で読み聞かせをした。
一つは、紙芝居で
「かっぱのすもう」。
もう一つは、お気に入りの本で
「いつでも 会える」。
飼い主を亡くした犬が、
飼い主との思い出を大切にすることで
悲しみを乗り越えるショートストーリー。
以前は泣けて泣けて
読めなかったのに、
ここ最近、涙無しで読めるようになった。
大型版を手にいれてから、
いつか読み聞かせで読んで聞かせたい
そう思ってた。
約3分半の短さは、
合わせる別の本との兼ね合いもあり、
なかなか適当な日が来なかった。
今回はこの2つで、
時間制限10分にぴったり!
よし!と心に決めたら、
不思議と余裕が出来た。
子ども達の前に出て
紙芝居の舞台を広げる。
ワクワクしている子ども達の視線を感じる。
読む最中の子どもたちの表情、
つぶやきや笑い声。
余裕があると、
子どもたち一人一人が見えてくる。
「いつでも 会える」は
小さい本と大きい本、両方を持って行った。
最初に小さい本を出して、
「後ろの子、見えるかな?」と声掛けした。
後ろの子がうなずいているようにも、
首をかしげているようにも見えて、
「あんまり見えないよね」と返してあげた。
「じゃあ、こっちじゃなくて。。。
これにしましょう!」
と、大きい方を出して見せる。
5年といえども、みんなカワイイよね、
「マジックだ!」なんて言ってくれる子がいる。
タイトルを読んで、静かに表紙を開く。
最初の短い1文1ページが続くうちに、
子ども達は少しずつ引き込まれていく。
私は飼い主と犬の心のつながりを
子ども達に伝えたい!と思いながら読む。
泣かないで読めた。
会えなくなっても「いつでも会える」ことを、
自分の中に安心感として置いておけるようになったのかもしれない。
子ども達は読み始めより
しんみりと話に聞き入ってくれていた。
中にはちょっと涙ぐんでいた女の子とかいて、
伝わったのかな。。。とほっとした。
子ども達に選ぶ本は
慎重でなければいけないけれど、
読み手との相性も大切。
今回の2つはどちらも
私に「読んでほしい」と言ってくれてた。
だから、私は落ち着いて読めた。
相性抜群だった。
子どもと読み手と本との関係が
バランスいいって言うのはこういうことなのかなと
ようやくわかってきた気がする。
まだまだこんな日は少ないだろうけどね。
また、子ども達の前で、
読んであげたいよって思う。
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