スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

憲法なんて知らないよ

2007-05-29 | Article 9
「自ら戦争をしないこと」
「武器を持たないこと」を
明言している日本国憲法9条。
じゃあ、変えようって人は
「戦争してもいいよ」
「武器を持ってもいいよ」って
いう憲法にしたいのかな?

着々と改憲の道を作っていく政府に対して
私は何の抵抗も出来ないのだろうか?
国会での様子や決定が
ニュースで報道されるたびに
いつも無力感を感じていました。

でも、私には私なりの
「9条を守る」方法があるのではないか?
それをずっと模索していました。

サークルの仲間には
「9条を守ろうって声を上げなくちゃね!」
とは言えても、その枠を超えた周辺には
中々届けられないこのメッセージ。

何で私自身が、もっと声を大きくして
みんなに「9条を守ろう」の輪につながって!と
訴えられないのかをいつもいつも
自分に問うてきました。

そしてこの本を読んだら、
だいぶすっきりした気がしました。

憲法なんて知らないよ 
―というキミのための「日本の憲法」
(池澤夏樹・集英社)

「そうなんだ、私自身が
  憲法についてきちんと知らなかったんだ!」
気がついた時点でとても恥ずかしかったのですが、
きっと多くの人もそうなんじゃはないかと
実は思ったわけなんです。

この写真の本は
図書館で借りたものを撮影しましたが、
読み終わった後で、古本を購入しました。
(新品を買うにはちょっと値段が高いんで)

買おうと思った最大の理由は、
「英語の原文」が全部載っているから。
自分でも英語で読んでみたいと思ったので。

「英語の原文」っておかしいと思われますか?
でも、元々は英語で書かれたもの。
改憲を言う人たちの「アメリカからの押し付け」と
言われるゆえんでもあります。

でも、日本の人々は
もう戦争で苦しまなくていいのだと
それを喜んで受け入れたのだと私は思います。
もし、私が戦争体験者だったら
この憲法が施行されると知ったらきっと喜んだでしょう。

そして、戦後生まれの私自身、
戦争をしませんと言う憲法が
他のどの国にもないと知ったときには
本当に誇り高い憲法を持った国に
生まれてよかったなあと思ったものでした。

この本はその「日本国憲法」の
「英語の原文」をもとに
子ども達にもわかりやすいように
翻訳した本なのです。

皆さんもご存知のように、
「日本国憲法」に書かれている言葉は
今現在私たちが使っている表現とはだいぶ違うし、
法律の言葉を訳しているので
余計に分りづらい表現になっています。

なので池澤氏は若い人たちに語りかける言葉で
30ページ近い「まえがき」のなかで
「日本の憲法」「第九条」について切々と語っています。

「それでも第九条は役に立ってもいるんだ。
 戦後の日本は武器を輸出していない。
 怪しい話もあったし、いくつかの例外もあったけれども
 他の先進国のように武器を作って売って儲けては来なかった。
 人殺しの道具で稼ぐことはしなかった。
 これは、結構得意になってもいいことだよ。」

「平和憲法」と呼ばれるゆえんの
第9条ばかりが目立って浮いているのは、
アメリカがイラクに空爆したり
諸外国がその根拠のない戦いに加担したり
世の中がその「平和」の精神から
逆に向いているからだと感じます。

まさに暗闇に瞬く星になっているのだと思うんです。
だから、高いところで手は届かないけれど
明るい光で私たちを導いてくれる。
暗闇を怖がらずに道を進むことが出来る。

どこかで「9条」を
そんな風に形容していたのを思い出しました。

英語の文は確かに難しく分らない言葉だらけ。
その言葉を忠実に訳した「日本国憲法」だと
何だか読んでてもあんまりわかんないや。。。
そんな方は是非こちらの本を手にとって見てください。
今まで感じていた「憲法」とはちょっと違った姿が
見えてくるかもしれませんよ。


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