高山市の日下部民芸館が、開館50周年記念に蔵で「柳宗悦と民藝運動の巨匠たち」を開催中。
大変久しぶりに訪問。
日下部家は役所の御用金を用立てする掛屋で、後に両替商となった。当時の邸宅は明治8年の大火で焼失。4年後の明治12年(1879年)に完成。
商家がなぜ民芸館になったかというと、NHK 「ととねえちゃん」 の編集者のモデル、花森安治が高山を訪れ「暮しの手帖」で特集をした。
その時日下部家にも立ち寄り、当主に 「こんな素晴らしい家を公開しない手はない」 と勧めたのだそうだ。花森氏との出会い、民藝運動への共鳴、地元の手仕事を残したいという思いなどが重なって開館に至ったとのこと。
2階は天井が低い。
火鉢ばかりの部屋。
太い梁や柱が力強い。
入ってすぐのこの吹き抜けが圧巻。
特別展では、黒田辰秋作の皇居に収めた椅子もあった。ここの蔵で、飛騨産業の協力を得て制作されたそうだ。