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通園バスに置き去り 熱中症で最愛の娘失った父親 悲しみ語る

2023-05-16 23:56:23 | ニュース
NHKnews
通園バスに置き去り 熱中症で最愛の娘失った父親 悲しみ語る
2023年5月16日 19時28分 静岡県
去年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で、通園バスの車内に置き去りにされ、重度の熱中症で亡くなった3歳の女の子の父親がNHKのインタビューに応じ、最愛の娘を失った悲しみを語りました。
去年9月5日、牧之原市にある認定こども園「川崎幼稚園」の駐車場に止められた通園バスの中に、園に通っていた河本千奈ちゃん(当時3)が、およそ5時間にわたって置き去りにされ、重度の熱中症で亡くなりました。

今回、千奈ちゃんの39歳の父親が自宅でNHKのインタビューに応じました。父親によりますと、千奈ちゃんはこども園が大好きでバスでの通園も楽しみにしていたといいます。

事件当日の朝もいつものように園に向かうバスに乗り込みました。

午後2時半前、妻からの連絡を受けて、職場から病院に駆けつけると、千奈ちゃんはベッドの上で横たわり、医師から心臓マッサージを受けていました。

父親は「私たちはすぐに駆け寄って『千奈ちゃん』と声をかけたのですが、目は焦点が合っておらず、生気が感じられませんでした。前髪は汗でぬれていて、妻が当日の朝に結んでくれた三つ編みは汗で湿っているような状態でした。医師からは『これ以上マッサージを続けても、ろっ骨が折れたり、内臓に負荷がかかったりと悪い方向にしかいかないので、やめてもいいですか』と聞かれ、私も妻も答えられなかったです」と語りました。

そして、「今でもその光景を鮮明に覚えていますが、思い出すと、どれだけ苦しい時間をバスの中で過ごしたかと想像してしまって、胸が苦しいというか、つらいです」と述べました。

園では、バスを運転していた当時の園長が車内の確認を怠ったうえ、教室で千奈ちゃんの姿が見えないのに、当時の担任が欠席だと考え、両親に問い合わせをしなかったことなど、複数のミスが重なったと説明しています。

父親は「人なのでミスをしてしまうことはありますし、それが重大な事故につながらないよう、チェック体制を設ける必要がありますが、川崎幼稚園では、当時の園長の指導不足や意識がそのまま職員たちに広がり、ずさんな組織を作り上げてしまったのではないでしょうか。怒りしかありません」と話しました。

事件をきっかけに、国は対策に乗り出し、全国の幼稚園や保育所などのバスおよそ4万4000台に、4月から安全装置の設置が義務づけられました。

設置には1年間の猶予期間が設けられていますが、国は夏場の熱中症を考慮して6月末までに設置するよう呼びかけています。父親は「安全装置の義務化はすごくいいことだと思いますが、もっと以前から対応してくれていれば、これまでに亡くなった子どもも含めて、命が失われずにすんだのではないかと感じています。夏前に装置をつけなければ、ことしも同様の事件が起こってしまうのではないかという気持ちがあります」と述べました。

安全なはずの場所で起きた事件から8か月余り。

父親は、最愛の娘を失った苦しみと喪失感を抱き続けています。

父親は「行政を動かすために、千奈が生まれてきて、育てたわけではないので、そこは本当に悔しいです。こんなにつらい思いは誰もするべきではないと思います」と訴えました。
バスに安全装置を設置した幼稚園では
 静岡市清水区にある「静岡サレジオ幼稚園」では、園児の送迎に使っている4台のバスすべてに、4月、安全装置を設置し運用を始めています。

装置は、エンジンを切るとブザーが鳴り、車内の後部にあるボタンを押して止める仕組みで、運転手は園児が降りたあと、車内に残っていないことを確認しながら後方に移動し、ブザーを止めていました。

このほか、人の動きや振動を検知するセンサーも車内に設置していて、万が一、子どもが取り残された場合、周囲にアラームで知らせる仕組みになっています。

運転手の男性は「ブザーが鳴ることで、緊張感を持ちながら後方まで確認するので、確実ですし自分も安心できます」と話していました。

「静岡サレジオ幼稚園」の河原崎靖子園長は「安全装置を設置する前と比べ、職員の意識が大きく変わったと感じます。今回の事件は絶対にあってはならないことで、教員どうしで声をかけ合って子どもたちの安全を守っていきたい」と話していました。 

「とこじらみ(なんきんむし)」

2023-05-16 06:37:58 | ニュース
NHKnews

「とこじらみ」
2023年5月11日 21時04分医療・健康
「とにかく、かゆくて!」

夜、寝ていたら体がむずむずして。
電気をつけると布団には虫が…。
屋内で繁殖したトコジラミによる被害です。

専門家は「これから暑くなるうえ、さらにコロナ禍前の人出が戻ることで、改めて広がっていくのでは」と警戒を呼びかけています。

いったい何が起きているのでしょうか?

(おはよう日本 ディレクター 山本諒・ネットワーク報道部 記者 玉木香代子・芋野達郎)
自宅で繁殖してしまい 何か所も刺された!
「深夜に首や手足を刺され、かゆみで起こされる。今では電気をつけたまま寝ている。とにかく甘く見過ぎていたと思います」

東京都内に住む60代のタクシー運転手の男性。国内外の旅行客やビジネス客に対応してきました。

ある日、ふとんの中で足や首すじに刺されたような違和感を抱いたといいます。その後、両腕やすねに何かに刺されたような無数の赤い斑点ができ、「蚊に20か所以上、一気に刺されたようなひどいかゆみ」に襲われました。

当初はダニだと思ったそうですが、インターネットで調べてみると、トコジラミではないかと気付きました。

暗くなると活発になるのか、深夜に首や手足を刺され何度も起こされました。刺される恐怖から、今では電気をつけたままで寝ているということです。

粘着テープで何匹も退治しましたが、最近は部屋で多くのトコジラミを目にするようになり、手に負えなくなりました。実際に使った粘着テープ保健所などに相談し、業者を紹介され駆除に乗り出しました。男性
「生き地獄というか。普通の生活をさせてほしい。ただそれだけ。自宅で繁殖してしまった場合、素人では退治できないと思う。ちゅうちょしないで業者に相談すればよかった」
トコジラミって?
そのトコジラミ(ナンキンムシ)。

シラミではなくカメムシの仲間で、体長は5ミリから8ミリほどです。基本的に屋内に生息し、人や物に付着したり、産卵したりして、生息エリアを拡大していきます。

夜行性で日中は寝具や家具、カーテンレールの隙間などに潜んでいます。そして夜になると、暗くなった部屋で就寝中の人の血を吸うのです。

どれだけ部屋を清潔にしていたとしても入ってきて、生息していることにすら気付かないケースもあるということです。刺されると患部が赤く腫れ、かゆくなるということです。

また、気温が25度以上になると繁殖が活発になる習性があります。 

以下略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー